「中学生Rising Sun Project〜夢の課外授業SPECIAL2015〜」開催

DANCE DANCE DANCE @ YOKOHAMA 2015

“ダンスで日本を元気に”をテーマに、EXILEの代表曲で、復興支援ソング『Rising Sun』を中学生たちが踊る「中学生Rising Sun Project〜夢の課外授業SPECIAL2015〜」が19日、横浜で開催された。同プロジェクトは、二十一世紀倶楽部が2012年から始めた復興教育支援事業。EXILEのメンバーとともに、被災地の中学校で実施。今回は福島県会津若松市立第二中学校と横浜市の6校の中学生約300人で合同発表会を行った。

 4回目の実施となる「中学生Rising Sun Project〜夢の課外授業SPECIAL〜」の発表イベントは、なんと横浜・日産スタジアム。横浜F・マリノスの試合前、マリノスサポーターが埋め尽くすスタンドに向かい300人の中学生と、EXILE ÜSA、TETSUYA、世界の3人がダンスパフォーマンスを披露した。今回は、横浜市で開催中のダンスフェスティバル「DANCE DANCE DANCE@YOKOHAMA2015」の次世代育成プログラムと「中学生Rising Sun Project〜夢の課外授業」が合同で実施。福島県の中学生と横浜の中学生が同じ曲で練習したダンスを一緒に踊ることで、交流を図り、復興への支援と理解を深めるのが目的だ。

 7万人が収容されるという日産スタジアムに到着した子どもたちは、その大きさに緊張し、言葉少な。そんな様子を心配し、見に来たEXILEの3人は、リラックスさせるために、声出しをさせたり、振り付けの一部を披露したりするなど、子どもたちと直接触れ合いながら時間を過ごした。会津若松市立第二中学校3年1組の子は「午前中に行われた各校発表会では、緊張と不安が一緒になって、もうカチカチでした。これから本番ですけど、リハーサルでスタジアムにいったら思ったより座席が多かった。予行練習の時は結構踊れたけど、本番はお客さんが目の前にいることを想像しただけで、ガチガチになりそう。練習とは違うんだなと思った。でもEXILEと踊れる機会はもうないと思うし、すごくいい思い出になると思うから楽しみたい」と笑顔をみせた。

 そして本番。会場への入場口では、子どもたちが学校の枠を超え、円陣を組み大きな声でエール交換を始めた。その様子を見ていたÜSAは「リハーサルでは緊張が見えたが、始まる直前に子どもたちのテンションが上がって、みんながひとつになった瞬間が分かった。その時に改めて、音楽の力、ダンスの力を感じる瞬間を再認識した」と語った。また、司会者の呼び込みに突然スタジアムに現れた約300人の中学生とEXILE ÜSA、TETSUYA、世界にスタンドの来場者は戸惑った様子だったが、趣旨が説明されると、温かい拍手と歓声でパフォーマーをサポート。パフォーマンスはそんな歓迎ムードにも背中を押され、完璧な仕上がり。

 どの子も笑顔、笑顔、笑顔で、疲れは一切見せず、踊ることが楽しくて仕方ないといった表情。最後の決めまでバッチリ決まり、退場するときにはスタンドの声援に手を振って応える余裕も。TETSUYAは「スタジアムの皆さんが盛り上がってくれるか心配でしたが、子どもたちのパワーが伝わり、たくさんの拍手と歓声をいただけたと思います。すごくいいダンスができました」と言うと、世界も「もう最高でした。スタジアム全体が温かくなるような空気を感じたのですごく幸せでした」と横浜F・マリノスのサポーターの温かさにお礼の言葉を述べた。横浜の岡津中学校の子は「すごく楽しかった。福島の中学校の人たちと一体感があってうれしかった」と良い交流ができたことも喜んだ。ÜSAは「今後ともダンスの力を信じて、この力をみんなで共有して広めていきたい。頑張ります」とこれからも同プロジェクトで、子どもたちを笑顔にしていくことを誓った。