WBA Sフライ級戦で河野が防衛 亀田興は引退表明
世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級タイトルマッチが16日、米シカゴで行われ、王者・河野公平が同級2位の亀田興毅を3−0の判定で破り、2度目の防衛に成功した。
試合は2Rに亀田のローブローで一時中断。再開後に河野が右ストレートでダウンを奪う。3Rには亀田がまたもローブロー。右手で河野の左手をホールドし、レフェリーの死角での行為だったが、レフェリーは見逃さず、このラウンドだけで2度ローブローで減点されるという異様な展開に。
頭の低い両者はたびたびバッティングの場面もあり、試合は荒れ模様。7Rには見かねたレフェリーが試合を止め、コミッションと協議のうえ、「次やったら試合を止める」と両者に異例の警告を行った。
時折、亀田のパンチを食らいバランスを崩す場面も見られた河野だったが、持ち前のスタミナでパンチを出し続ける。亀田も両目をはらしながら反撃するが、敵わず判定へ。
ジャッジは115−109、113−111、116−108。最大で8ポイントの差をつけ、河野が完勝した。
試合後、亀田は引退を表明。19日に帰国し「後悔はない。まだまだ闘える自信はあるが、いい状態で退くのが一番」と語った。