11・29修斗 扇久保がバンタム級タイトルに照準 来年はフェザー級戦線が熱い!?

 プロフェッショナル修斗公式戦(29日、東京・後楽園ホール)では来年以降の各階級の動向を占う好カードが揃った。

 セミファイナルではバンタム級世界1位の猿田洋祐と元世界フェザー級王者の扇久保博正が対戦。扇久保が3-0の判定で勝利を収めた。

 扇久保は序盤から左ハイ、右ローといったキック、タックルでテイクダウンを奪うやバックをキープしスリーパーを狙うなど一本勝ちを狙い積極的に仕掛けていく。ラウンド後半にポジションを悪くして反撃を許す場面も見られたが、試合をリードし、小差ながら勝利を収めた。

 扇久保は試合後「全然ダメ。僕の負けです。もっと圧倒するつもりだったんですけど…」と反省の弁。しかし「一応、1位の選手に勝ったので、チャンピオンとやらせてほしい。もう1回誰かとやってからでもいいので…」とアピール。さて今後の展開は…。

 フェザー級戦線では5月に土屋大喜を破り、9月の「VTJ 7 th」では安藤達也を破った佐藤将光と2013年の新人王でプロ戦績無敗の竹中大地が対戦。竹中がグラウンドで圧倒し、30-27、30-27、30-26の3-0の判定で勝利を収めた。

 その佐藤に敗れた安藤が修斗に本格参戦し、2014年の新人王で3連勝中の服部賢大と対戦。タックルでコーナーに押し込んだところでバックブロー一閃。ロープ伝いに逃げる服部を追いかけ、パンチの連打を浴びせ1R3分6秒、KO勝ちを収めた。
 公式戦3連敗中の土屋は3連勝と上り調子の海老原洋輔のタックルにてこずったものの自力の違いを見せ、判定勝ち。復活の第一歩を印した。

 また7月の修斗初参戦で大きなインパクトを残したABが昨年の新人王で現在5連勝中の泉彰洋と対戦。1R3分19秒、三角絞めで勝利を収め、この日、世界王者の弘中邦佳が返上したウェルター級のタイトル戦線に名乗りを上げた。