EXILE・黒木啓司「日本の地方からASIAに向けて、新しいエンターテインメントを作っていきたい」
ラジオで日本を元気にする番組『JAPAN MOVE UP』の公開録音イベントが、11月30日、渋谷のHMV&BOOKS TOKYOにて開催され、EXILE・黒木啓司がゲストとして登場。初主演映画の撮影秘話や新曲、などについて軽妙なトークを繰り広げ、招待されたファンたちを楽しませた。
「EXILE以外でもいろいろな活躍をされていますね」と番組司会・一木広治から話をふられると「活躍といえるかは分かりませんが…」と照れながらも俳優業にやりがいを感じている様子の黒木。
「J Soul Brothers時代から舞台に立たせていただいていたんですが『あたっくNo.1』(2009年)で本格的に役を頂いて、台本を読むのに苦労したことを覚えています(笑)。ドラマデビューとなった『名前をなくした女神』(2011年)は今でも良かったと言っていただくことが多くて自分でも印象深い作品ですね」
今年はドラマ出演でも大活躍。
「『残念な夫。』はDV夫役でした(笑)。『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D. 〜』で演じているロッキーという役は、自分で考えて役作りをしたんです」
そして現在公開中の映画『クロスロード』では海外青年協力隊に参加したカメラマン役で好演。
「海外青年協力隊を舞台に、1人の青年の成長物語を描いた作品になっています。この作品を通して、海外で頑張っている日本人の姿が、多くの人に伝わって、自分も海外に飛び立とうという人が増えたらうれしいですね」
フィリピンでの海外ロケも行った。
「2週間、現地ロケを行って、実際のスラムにも足を運んだりしましたね。マニラからロケ地までの移動は車で8時間ほどかかりました。道路はほぼ一直線で何もない…といっても途中でコンビニはありますけどね。あとどんな村にもサリサリストアと呼ばれる小さい店がたくさんあって、10円くらいでお菓子が買えます」
会場の観客が黒木のトークに夢中になっているところで、話題は新曲『ki.mi.ni.mu.chu』について。
「これまでのEXILEの曲と少し違ってとてもハッピーな曲なので、ライブでみんなで踊りたいね、ということで、今回ダンスの振り付けはみんなで考えていった感じですね。ATSUSHI君のダメ出しをもらいつつ(笑)」
曲紹介の間「せっかくなので観客の方とお話したいですね」と黒木。なんと急きょ会場から質問を受け付けることに。『クロスロード』でカメラマン役を演じたが(カメラが趣味の)NESMITHからアドバイスは?との質問に「無いです。もらおうともしてないです(笑)」とツレない答えで観客を爆笑させる一幕も。
その後はこれまでの軌跡の話に。
「僕がダンスを始めたのは19歳のとき。それまで野球をやっていて、高校では特待生で甲子園やプロ野球を目指していたんです。結局叶わず、就職もしたんですが自分の中で違和感があって。ダンスを始めたころ、ちょうど宮崎にJ Soul Brothersが来たんですよ。そこでHIROさんたちのパフォーマンスを見ていて、その後EXILEが誕生したことを知り、自分もなりたいと思いました」
その後J Soul Brothers、そしてEXLIEとして夢を現実にしてきた黒木。
「ATSUSHI君ともよく、これからのEXILEについて話しています。これからはもう自分たちが年齢的に一番上。僕ら同年代のメンバーがEXILEを引っ張っていきながら、また新しい何かを生み出していけたらということは、話していますね」
個人としても多彩な活躍に期待がかかる。2020年へ向けてのMOVE UP宣言に黒木が記したのは…。
「地元九州、そしてASIAに向け新しいエンターテインメントを作る。僕は出身が宮崎県で、アジアとも近い九州から、広く日本を盛り上げていきたい。そのためにいまいろいろなことを構想中です。まだ言えないですけど(笑)」
来年も黒木啓司として、EXILEとしてさらなる活躍が待っている。