ニッポンの神様に会いに行こう!「ご縁と出会う出雲紀行」
【写真左】松江城と周辺の城下町は“ちどり娘”と行くガイドツアーが人気 【写真右】島根県立古代出雲歴史博物館では、縮尺模型で平安時代に日本一の高さを誇ったという学説に基づいた当時の出雲大社の様子を知ることができる
“いにしえのとき”に会いに行く
日本神話の里として知られる出雲には、古代の遺跡や古墳が数多く存在する。そこから発見された貴重な出土品の数々を実際に見ることができるのが、古代出雲歴史博物館だ。邪馬台国の卑弥呼が魏に贈ったものでは、という説もある〈三角縁神獣鏡〉や、奈良・平安時代にあったとされる日本一高大な本殿の柱の一部〈出雲大社境内遺跡出土の宇豆柱〉、弥生時代の銅剣や銅鐸など、悠久の歴史を伝える展示品の数々は、今もなお明かされていない古代文化の謎とロマンを感じさせてくれる。
一方、戦国時代ファンから絶大な人気を誇るのが国宝にも指定された松江城。実は明治時代に城を維持できなくなったため安価で売却、解体される危機に陥ったものの地元の人々の尽力により保存されたというエピソードがあり、それを思いつつ城めぐりをすれば一層感慨も深くなる。日本に現存する12のうちの一つである天守まで登ることができる。
松江城周辺は、城のお堀を周遊する堀川遊覧船や、松江歴史館、文豪の小泉八雲の旧居、武家屋敷などの観光スポットが集まっており、ガイド付きツアーも人気。