2・10「WRESTLE-1」火野と大和が王座防衛 KAIは真田に完敗
この日、ある意味タイトル戦以上の注目を集めたのがKAI vs真田聖也の一戦。ともにWRESTLE-1の旗揚げに参加したものの、その後、真田は退団し海外へ。KAIはエースを自認し、団体を守るべく戦ってきた。しかしKAIは思うような結果を出せず、今ではファイトスタイルも変え迷走の日々。一方、戦いの場を日本に求めた真田はファンの期待も大きく、2人の立場は好対照。
KAIからすれば「勝手に出て行って、勝手に戻ってきた」真田の参戦にはじくじたる思いがある。真田からすれば「今のお前に言われたくない」ということで2人の思いは果てしなく平行線。
試合はいきなりKAIが場外戦を仕掛け、荒れ模様。しかしリングに戻るとかつての正統派ファイトも交え、真田を追い込む。KAIのハードな当たりに翻弄された真田だったが、徐々にその身体能力を生かした立体殺法で反撃。
KAIのラリアットから垂直落下式ブレーンバスター、サンダーファイヤーパワーボムをことごとく2カウントで返した真田は、KAIのダイビングボディープレスをカウンターのダイヤモンドカッターで迎撃。ローリングエルボー2連発からタイガースープレックス、ムーンサルトプレスの必殺フルコースで3カウントを奪った。
試合後、KAIに「何にも変わってない。前のほうが良かったよ。お前のほうがもっと負け犬だよ」と辛辣な言葉を残して退場した真田。入れ替わるようにリングに上がったカズ・ハヤシが「もう迷走するな。戻って来い」とKAIに語りかけるが、KAIはここでも中指を立てて拒否の姿勢を見せた。
絶対負けたくない相手に負けてしまったKAIはこれからどこに行くのか…。