“見せる収納”で美しい名器たちを活かす|人気のポーセラーツとハンガリーが誇る“ヘレンド”のインテリア活用術
■ヨーロピアン・ポーセリンの名品、ハンガリーが誇る“ヘレンド”
日本でポーセラーツという習い事の人気が高まる昨今、世界の有名な陶磁器(ポーセリン)というと、皆様が心当たりのあるのはどんなブランドでしょうか?
英国王室御用達のウェッジウッド(WEDGWOOD)や、デンマークのロイヤルコペンハーゲン、ドイツの名窯マイセンなどの名前を思い浮かべる方が多いかもしれませんね。
実はハンガリーにもヘレンド(HEREND)という、世界に誇る素晴らしい陶磁器ブランドがあるんです。1826年にハンガリーで創業したヘレンド(HEREND)は、陶磁器製の美しい食器や置物、雑貨を自社で製作し取り扱う高級ブランド。
当時のハンガリーは「貴族のなかの貴族」といわれたハプスブルク家の統治下にあり、ヘレンド(HEREND)もウィーンの宮廷サロンでその技術に磨きをかけていったそうです。写真はハンガリーの首都ブダペストの、とあるホテルにあるヘレンド(HEREND)のお店。
ヘレンド(HEREND)は昔から王侯貴族の御用達ブランドでもあり、今も世界中のポーセリン(陶磁器)ファンに愛されています。
ヨーロッパには15世紀頃から匠(職人)の技術と彼らの地位を保証するマスター制度と呼ばれるものがあったそうです。100パーセント手仕事の上、高い芸術的センスと職人的技術が求められる「マスター制度」。『Masterpiece 』という言葉は“傑作”を意味しますが、ここに語源があります。
ヘレンド(HEREND)が世に生み出す美しい名器の数々は、クラフトマンシップの真髄ともいえるマスター制度によって支えられています。現在、ヘレンド(HEREND)社内には約300名ものペインターがおり、そのなかから厳しい選考を経てマスターペインターが選ばれるそうです。