ザ・ギース尾関高文に聞く 「今年のカープ」と野球の楽しみ方
昨年の「キング・オブ・コント」で7年ぶりのファイナリストとなったザ・ギースの尾関高文。“カープ芸人”としても知られる尾関に昨年に引き続き今年のカープのこと、そして野球の楽しみ方を聞く!!
まずは昨年のカープ、 “みんなが注目するとカープの選手は緊張しちゃうから、温かく見守っていてほしい”という予言通りのスタートのつまずきだった。
「どよ~んとしてましたよ。ただカープファンは“大丈夫6月になったらくるから”“大丈夫7月になったらくるから”っていうのを9月終わりまで信じていましたから」
今年のカープはどうでしょう。
「大丈夫です。ただ今日たまたまアンガールズの田中さんに会ったら“何甘いこといってるんだ、去年を忘れたのか”って言っていました(笑)。カープファンの中でも意見は分かれているみたいです。でも去年が変に黒田フィーバーで盛り上がりすぎて、それでがんじがらめになってしまったというところもあるので、今年はそれがないぶん伸び伸びとやれそうです」
前田健太投手の穴は?
「埋められますね。カープはFAで主力が抜けても必ず後釜が出てきますから。江藤選手が巨人に行ったときはロペス選手が、というようにですね。そう信じています(笑)」
今年の注目選手は?
「鈴木誠也選手という外野手がブレイクしそうです。投手はドラフト3位のオスカル選手というブラジル人の投手がいるんですが、それが意外に活躍するんじゃないかなって思います。あと新井選手の2000本安打と黒田投手の日米通算200勝がお祭り的にあります。新井さんはあと37本なんで、これはさすがに大丈夫だと思います。そんな話題で今年もカープは盛り上がりそうです。解説者のみなさんはカープを下のほうに予想する方が多いですが、去年のようなこともあるのでかえってそのほうがいい。今年はセはどこにも優勝のチャンスがあると思いますよ」
仕事の合間を縫って球場に足を運ぶ。
「球場に行くとさまざまなファンがたくさんいて結構楽しいですよ。広島だったら白塗りでキティちゃんのぬいぐるみを着て応援している人がいます。ファンの間では有名です。前に試合後にマックにいたら隣りに座ってきたので、勇気を出して話しかけてみたら意外にも心の優しい普通のサラリーマンの方でした。これは特別な例ですが、応援団のみなさんなんかはホントに人生をかけて応援されている。そういう姿を見ていると胸にきますね。これは12球団全部にいえることですが」
自分なりのチームへの愛情表現。
「そういう人がどのチームのスタンドにも絶対います。この人は生半可なファンじゃないなっていうのは見てすぐに分かる。モノマネをする人もいますね。それが名物になって一緒に写真を撮ったりとかしている。ファン自身がスタンドをアミューズメント化してくれている」
そういう人はよくビジョンに抜かれますね。
「去年なんか田中さんと一緒に神宮に見に行った時に、広島の選手が打ったファールフライをヤクルトの選手がミスしたんです。田中さんと“やった~ざま見やがれ”って喜んでたら、それ全部テレビに抜かれていて、尾関と田中は心が汚いって炎上しました(笑)。だからオーロラビジョンも含めて楽しんでもらえたら(笑)」
やっぱり生は楽しい。
「そういうところで出会いもありますから。昔は日本ハムに合コンシートみたいなものがありましたし。野球で仲良くなって結婚された方もけっこういるという話も聞きます。後は球場はグッズとかグルメが楽しい。今は選手がプロデュースするグルメもあって、それがいい感じに選手の特徴と地域性を踏まえている。もちろん横浜スタジアムの“みかん氷”のように古くからの名物もお勧めですね」
球場に行かないときはテレビやラジオで?
「今はラジコでどこの中継も聴けるようになりました。素晴らしい時代になったと思います。基本的には広島の地元ラジオ局のRCCで野球中継を聴いています。昔から聴いていて耳障りがいいんですよね。それに最近はタブレットとかでも試合が見られるようになっていますから、WiFiがあるところだとどこでも見ることができますよね」
移動の時はラジオ?
「電車で移動するときに聴いているんですが、カープがサヨナラ勝ちとかすると、泣いちゃったりするんです(笑)。周りからは不安定な人なんじゃないかって思われてると思うので、みなさんも気をつけたほうがいいです」
夜9時半くらいの電車でイヤホンを聞いていて泣いている人がいれば…。 「それはほぼ好きなチームがサヨナラ勝ちした人と断定しても構わないと思います」
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