用途に合わせたラグマットの選び方|住まいの大学
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インテリアのアクセントになるラグマット。色やデザイン以外にもラグの用途や機能も考えて選びましょう!
■部屋のアクセントになるラグマット
ラグマットを床に敷くと、部屋のアクセントになってインテリアが引き締まるという効果があります。もちろんアクセントになるだけではなく、ラグマットには実はいろいろな役割があるのをご存知でしょうか。ラグマットをうまく使いこなすと、お部屋がもっと使いやすくなりますよ。今回は、用途に合わせたラグマットの選び方についてご紹介したいと思います。
■お部屋におけるラグマットの役割
なんとなく部屋に敷いている人もいるかもしれませんが、ラグマットはもともと床の冷たさを和らげるため、つまり断熱のために使われてきました。さらに日本では床に座る習慣があるため、クッションの代わりとしても使われています。また、ラグマットは面積が広いので、その色やデザインがお部屋に与える影響は大きく、お部屋のイメージカラーやテイストを左右します。
上記のようなラグマットの役割はよく知られていると思いますが、ラグマットはさらにゾーニングという役割もあります。たとえばひとつの部屋の中にリビングとダイニングがある場合など、ラグを敷くことでゆるやかに空間を区切ることができます。
ラグマットに直接座ったり、寝転がったりしたいという場合は、肌に直接ラグマットが触れるので、肌触りにこだわりたいところです。ラグの肌触りは、ラグの毛の細さや柔らかさ、毛足の処理、毛の密度によって変わってきます。ラグの毛が細くて柔らかいと、なめらかでふんわりとした肌触りになります。マイクロファイバーのファーのラグなどはとても柔らかくて気持ちがいい肌触りです。
毛足の処理は、毛の先端をカットした「カット」タイプ、ループ状にした「ループ」タイプ、毛を織っている「平織り」タイプがあります。毛の先端をカットしたで毛足が長い、シャギーラグはさらっとした感触で人気の高いラグです。
また、毛の密度が低いと肌触りがあまりよくないので、密度も気にしてみましょう。ラグの地の部分が見え隠れするようなラグは、密度が低いラグなので要注意です。
■小さい子どもがいる部屋のラグマット
小さい子どもは家でもよく走り回るので、転んでしまったときに衝撃を吸収してくれるようなラグマットを選びたいですよね。マンションに住んでいる場合は、階下に足音が伝わらないかも心配です。そのため、小さい子どもがいる場合は、ラグマットのクッション性を重視したほうがいいでしょう。厚みが1センチメートル以上あると安心です。
また、子どもは飲み物やお菓子を床にこぼしてしまうことも多いので、撥水加工がしてあるものや、丸洗いできるウォッシャブルタイプもおすすめ。汚れが目立ちにくい色にするのも重要です。タイルカーペットだと汚れた部分だけはがして洗えるので、手入れがとても楽ですよ。
アレルギーが心配な方は、防ダニ加工をしているものだとさらに安心です。
■冬や夏を快適に過ごせるラグマット
ラグマットは、敷くだけで床からの断熱効果はありますが、最近は発熱素材や冷感素材を使ったラグもあり、冬や夏を快適に過ごせます。このような特別な素材ではなくても、ファータイプのような毛足の細かいものは、暖かい空気を毛と毛の間に含むので冬に暖かく過ごせます。逆に夏には、毛足がさらっとしたラグや、い草を使ったござを使えば涼しく過ごすことができるので、おすすめです。
また、ホットカーペットを使用したい場合は、ラグがホットカーペット対応かどうか必ず確認するようにしましょう! 非対応の場合は、ラグで使われている接着剤が弱かったり、生地や滑り止めの素材が熱に弱かったりするので、無理に使うとラグの質が悪くなってしまうことがあるのでご注意ください。
以上、用途に合わせたラグマットの選び方についてご紹介しました。色やデザイン以外にも、どのような使い方をするかを考えておくと、使い勝手がいいラグと出会えるはずです。
著者:桑田 唯(インテリアコーディネーター)
大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。
部屋探しから不動産投資まで、納得して「住まい」とつきあうための「知識」と「事実」を専門家が本音で語るメディア。
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