“肉食男子を好む女性は肉食女子”という事実【脱こじらせへの道】第19回
こんにちは、田口です。
最近ここでお金の話ばかりしていて、「田口、お金大好きなんじゃね?」と思われる方もおられるかと思いますが、みんなお金好きですよね。プロ野球の選手もそうじゃないですか!
と、ちょっと時事ネタにも触れつつ…。
今回は「肉食男子と草食男子、どっちが好き?」というアンケートをもとに、女性の性欲について触れてみようと思います。
まず結果を見てみましょう。
性欲があふれかえってますね。
草食男子のブームはもう終わってます。流行っていたときは確かに興味を持つ女性は多かったと思いますが、今はそれほどでもない。
世間一般にはもう流行っていないので、この数字もGIRL’S CHのユーザーだから特別に高いということはないんじゃないかと思います。
しかしブームは終わっていますが、男性の草食化は確かに進んでいます。同時に女性の肉食化も進んでいます。
ここで注意したいのは、「肉食だから草食が好き」ということではないということ。自然界の食物連鎖はそうなってますが、「肉食女子」「草食男子」という呼び方はあくまでキャラクターをたとえたもの。
相性としては草食と草食、肉食と肉食のほうがあってますよね。
つまり肉食男子を好む女性は肉食女子のはずなんですが、そういう人は自分が肉食女子だということは認めたがらない傾向があるように思います。
もちろん、昨今の肉食女子ブームや、女性向けメディアで性に積極的な女性が多く登場していたり、肉食女子を自認する人も増えてきています。ですが、このアンケート結果と照らし合わせると、もっとまわりに肉食女子が多くてもいいと思いませんか?
それはなぜか? 肉食イコール、性欲旺盛なイメージや男性に対して飢えているイメージがつきまとうのを、女性が避けているからだと思うんです。
ではなぜ女性は、自身の性欲を認めることから逃げたり、ときに「恥ずかしい」と思ったりするのでしょうか?
それは、多くの女性は男性のほうから積極的に来てほしいと思っているから。
そして、そうあるべきと思っているから。
日本の文化は、男性が外で稼ぎ、女性が家庭を守る文化として、長年定着してきました。
それに対して最近は、男女雇用機会均等法であったり、一億総活躍社会であったり、男女ともに社会で活躍しようという考えが広まっています。
男女雇用機会均等法が実施されたことにより、仕事で活躍する女性の給与は引き上がったかもしれませんが、それは一部の男性の給与から削られた分があてられていますよね。
だから、男女ともにある程度同じように活躍できる社会であるはずなのに、長く日本に根付く「男性が外で稼ぐべきだ」という考えから、男性の負担がどんどん増えていきます。
そうした結果が、女子会と称してラグジュアリーな余暇を楽しんだり、美魔女のように給与を自身の美容のために使えるブームが生まれたのかもしれません。
男性ばかりにリスクを負わせてはいけない。
かわいそうですよ、男性。
女性って、給料が上がっても、そのお金の使い道がランチに3000円とかネイルに3万円といったように儲けたお金で自分に投資していることが多くないですか?
でも男性との付き合いの中では今までのままということが多かったり。自分に投資している人ほどおごらせたがる傾向ってありません?
「自分に投資してその分美しい女性としてデートしてあげてるんだから、男はおごってくれて当然」そんな思考。
ワリカンにすればいいじゃないですか。
自分に投資するのも、メイクしたり着飾ったりするのも、誰も女性に強制していないはずなんです。
すいません、ちょっと熱くなってしまいました。
まあそういう女性の気持ちが現れているのが、このアンケート結果だと思います。
女性は男性には肉食であってほしいと思っている。
これは、女性はいつまでも受け身の楽な姿勢でありたいという願いの現れです。
それは長く続く日本の慣習からくる考え方なので仕方ないかもしれません。
だって30年前にこういうアンケートを取ったら、答える人自体いなかったと思います。
女性から性欲を発露していくということはなかったと思いますから、選ぶことすら考えられなかったでしょう。
でも肉食男子が好きなあなたは肉食女子なんです。そこは認めたうえで、そういう振る舞いをしないといけないんじゃないかと思います。
このコラムでも最近何度も言っていますが、選択すること・権利を得ることとリスクを背負うことは、セットなんです。
ちなみにデンマークでは5歳から家で性教育が始まっているので、みんなセックスに関する知識をちゃんと持っていて、きちんと話せるようです。
一方、日本では小中学校では保健体育の授業はしますが、セックスのことを教えてはいけないらしいです。
ベースがこうだと、海外のように女性が明るくセックスのことを語ろうよ、というのは難しいのかな?とも思うんですが、雇用といった社会進出についてはどんどん前に進んでいるのに、性に関しては旧態依然なままというのは「虐げられた性」ということになりませんか?
世間の流れに合わせるなら「女性の性」ももっと開かれてもいいのではないでしょうか。