【今週の“人”】イ・セドル九段(韓国人プロ棋士)
(写真:AP/アフロ)
囲碁の世界トップ級の韓国人プロ棋士。日本の七大タイトル独占に挑戦している井山裕太六冠に勝利した実力者として知られる。
その李九段と人工知能(AI)囲碁ソフト「アルファ碁」との5回戦が9〜15日に行われた。アルファ碁は9日の第1局で186手、10日の第2局では211手、12日の第3局では176手で投了と3連勝。
李九段は13日の第4局で180手で投了し初勝利をあげたが、15日の最終戦ではアルファ碁が雪辱を果たし、4勝1敗で対戦を終えた。
3連敗を喫した段階で韓国メディアは人間とコンピューターの計算能力を比較し、「無理な挑戦だった」(KBSテレビ)などと指摘。
確かにアルファ碁には李九段の過去の対局データなど膨大な情報の蓄積や豊富なスタッフの存在があり、不利な戦いとなることは否めなかった。