4・3シュートボクシング 宍戸が引退試合で壮絶に散る

ジャオウェハーの強烈なヒジが宍戸を襲う(撮影・蔦野裕)

 試合が動いたのは2R。宍戸が放った縦ヒジでジャオウェハーが右目上をカット。ドクターチェックが入る。再開後、その出血個所を狙う宍戸だが、今度はジャオウェハーが強烈なヒジを打ち込み、宍戸が右目上の額のあたりと左の頭部をカット。おびただしい出血にドクターチェックが入るが、試合は再開。激しい打ち合いのなかゴングが鳴る。そして迎えた3R。試合後語ったように「5Rはもたない」と判断した宍戸は一気に勝負をかけ、ジャオウェハーの一瞬のスキを突きギロチンチョークにとらえる。渾身の力で絞め上げる宍戸だったが、ジャオウェハーももがいてなんとか脱出。なおもヒジにこだわり勝負をかけた宍戸だったが、ジャオウェハーもヒジの連打で迎撃。宍戸の動きが止まったところにトドメの右ヒジが炸裂すると、宍戸はゆっくりと崩れるようにダウン。レフェリーが試合を止め、3R1分14秒、KOでジャオウェハーが勝利を収めた。宍戸は左まぶた8針、額7針、頭を6針縫う壮絶な戦いだった。