4・3シュートボクシング 宍戸が引退試合で壮絶に散る

10カウントゴングを聞く宍戸(撮影・蔦野裕)

 試合後に行われたセレモニーには多くの格闘家、支援者が駆けつけ、シーザージムのキッズ会員の子供たちがリングに上がった時はこらえきれずに号泣。
 そしてシーザー武志会長がリングに上がると、しばし師弟2人だけの時間があった後に宍戸の右手を上げその功績を称え「現役が終わっても宍戸を応援してください」と挨拶。最後に宍戸が「盛大に引退試合、セレモニーをこうやってしていただいたんですが、感謝の言葉しかありません。20歳から東京に出て来て、シーザー会長に面倒を見てもらって、なんとかここまで来させてもらいました。自分はSBを続けてきて本当に良かったと思います。悔しい思いや寂しい思い、それ以上の思いも、すべてSBで学びました。SBという格闘技の中で人生の半分近くを過ごしてきましたが、SBをやっていなかったらどうなっていたかと。これからSBに恩返しし、SBを続けたい、強くなりたいという純粋な気持ちを持っている後輩のために道を作っていきたいと思っています。お客さんにSBを見て元気が出た、良かったと思ってもらえる大会、選手を育てていくことがこれからの人生の目標です。最後に、こんな自分に20年近く付き合ってきていただきまして、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします」と挨拶。10カウントゴングの後、両手を上げ四方に挨拶。そしていつもの試合後のように本部席のシーザー会長の前にひざまずき、頭を下げてリングを後にした。
 宍戸は1998年のデビュー以来、この日の試合で82戦58勝24敗となった。

<<< 1 2 3