安倍 昭恵(内閣総理大臣夫人)「私は私らしく」をモットーにさまざまな活動を展開

撮影・上岸卓史

若い人たちは自分の心の中から湧き出る声に正直になったほうがいい。そして縁を大切に

 5月には伊勢志摩サミットがあります。ファーストレディーとしてどんな活動を?

「何人の夫人が来てくださるか分からないのですが、一応どんな形になっても皆さんに喜んでいただけるような夫人プログラムを考えています」

 ファーストレディーとして活動するうえでお手本にされている方はいますか?

「特にはいないです。1回目の2006年の時にブッシュ夫人に、“大統領夫人としてどういうご活動をしていらっしゃいますか?”とか“総理夫人として何をやっていったらいいのか?”といったことをご相談したことはありました。でも今は“私は私らしく”でいいかなと思っているので、あまり誰を目標にといったものはないですね」

 ファーストレディーは立ち居振る舞いやファッションが注目されます。こだわりなどは?

「もうなんにも気にしていないので(笑)、もっとちゃんときちんとしないといけないですね。前回、主人が1回目の総理になった2006〜2007年には人から見られていることですごい緊張もしていましたし、“総理夫人として頑張らなければ”って肩にものすごく力が入っていたんですけど、今回はすっかり力が抜けて、ふと気がつくと“自分は総理夫人だったんだ”ということを忘れている瞬間が多くなりました(笑)」

 自然体です。「私は私らしく」というのは昔からの考え方?

「全然そんなことはないんです。何が私らしいのか、私ってなんなのかもずっと分からない。うちは弟が個性的で家の中での存在感は弟のほうがあったんじゃないかと思います。なんでも決めるのは弟で、私は割と譲ってしまうタイプだったので、今でも個性が強い、変わった人が好きなんです。私も一般的には総理夫人としては変わっているようにみられるんですけど、実際は全然そういうタイプではないんです。まあ人にはどう映っているかは分からないですけど(笑)。でもそれも私らしさなのかな?とは思っています」