4・10「Krush.65」中島が-70kg王座陥落 KANAが第2代女子王座獲得
KANA(右)のハイキックがズバリ(撮影・神谷渚)
セミファイナルでは朱里が返上し空位となった「第2代Krush女子王座決定戦」が行われ、KANAが3R3-0の判定で紅絹を破り第2代王者に輝いた。
KANAは昨年9月のプロデビュー以来、3戦3勝3KOというパーフェクトな成績でここに上がってきた。
紅絹は44戦のキャリアを誇るベテランで元J-GIRLSミニフライ級王者。パンチが得意な攻撃型のファイターでこれまで1度も倒されたことがないという打たれ強さを持つ選手。キャリアの浅いKANAにとっては難敵だ。
身長で12センチ小さい紅絹は1Rから果敢に飛び込み打ち合いに持ち込む。時折バックブローを挟むなど変幻自在の攻撃。KANAの右ハイキックもしっかりガードし、ペースを握らせない。
一方のKANAは身長差を生かし、遠めではロー、ミドル、ハイを使い分け、接近してはヒザを放つなど多彩な攻めを見せる。
2Rに紅絹が右フックでMANAをぐらつかせる場面もあり、紅絹が優勢のなかで迎えた最終3R。2Rの勢いそのままにパンチを出し続ける紅絹。しかしKANAのパンチも当たりだし、ハイキックもガードの上からでもダメージを与え始める。
明らかな攻勢点が欲しい紅絹はパンチを放ち前へ出るが、そこにKANAの狙いすました左ハイキックがカウンターで決まり、紅絹がダウン。結局このダウンが勝負を分け、KANAが29-28、29-28、29-27の小差で判定勝ちを収めた。
KANAは試合後のリングで「これからの女子の格闘技は自分が引っ張っていきます」力強くアピールした。