女性の活躍で日本を変える ウーマン・イノベーション活動開始!
女性がより活躍できる社会環境を整え、女性の力で日本を変えていくことを目的に、1年半前に発足したウーマン・イノベーション協会のオープニングセレモニーが18日、東京・代々木の山野ホールで開催された。現在37万人の会員がいる同協会は、100万人の会員を集め、ネットとリアルと数の融合で、社会を変えていきたいという。代表理事の細川稀叶氏は「数の力で日本を変え、イノベーションしたい」と語り、そのために“ローモデルの発掘・配信”“スキルアップのためのビジネスサプリ”“国会に直接声を届けるバーチャルウーマン国会”の3つのコンテンツを柱に発信していく。
また、今回のイベントでは、2015年に各業界で女性の立場、権利の変革に大きく貢献した女性の授賞式「ウーマンイノベーション・オブ・ザ・イヤー2016」も開催。金子靖代氏(輝く経営者部門、シーボン代表取締役兼執行役員社長)、鳥居晴美氏(社会貢献部門、イスト代表取締役社長)、椎木里佳氏(学生部門、大学生・AMF代表取締役)、中澤優子氏(企業部門、UPQ CEO代表取締役社長)、山川咲氏(クリエイティブ部門、クレイジー創業者)、河村裕美氏(グローバル部門)の6名が受賞、来賓の桂由美氏からトロフィーが贈られた。受賞者の一人で、高校時代から“女子高生社長”としてメディアで取り上げられてきた椎木氏は「何か行動を起こそうとすると必ず口を出してくる人がいる。しかし何を言われても負けないで行動してほしい。若い人には小さくまとまってほしくない」とスピーチし、大きな拍手をもらっていた。
会場には、衆議院議員の加藤勝信氏も来場。「日本は一億総活躍社会を目指しているが、その中心となるのは、女性の活躍。一人ひとりの女性がさまざまな希望と夢を持って、家庭や地域、そして社会で輝けるようにしていきたい。公務員も4月1日から女性活躍推進法により、女性の採用や登用に目標を持って取り組んでいる。さまざまな人が参加し多様性を持つ場から新たなアイデアも出るし、イノベーションも生まれると思う」と語った。
女性の声を直接国会に
バーチャルウーマン国会討論会
セレモニーの後半には、「バーチャルウーマン国会」という討論会を開催。これは世の中の女性の声を集め、国や政治、メディアに届けることで女性の力で日本を変えていくことを目的としたサービス。バーチャルな空間で、さまざまな社会問題などをテーマに、女性の意見を募り、そのリアルな声を届けるというもの。より良い女性の職場環境や子育て環境、生活環境を作っていく。今回は第1回目の開催ということもあり、「起業と企業管理職の女性」「保育園問題」を議題に、ウーマン・イノベーション協会内に設置されたウーマン国会メンバーと前外務副大臣の中山泰秀氏ほか企業で働く女性らが登壇し、意見交換を行った。同国会は、スマートフォンを利用し、来場者も参加できる仕組みになっており、随時アンケートを取りながら進行。そのリアルな反応に登壇者たちも自らの経験をもとに意見を述べた。
国会前には中山氏が「私の祖母は日本で女性大臣第1号を拝命しました。当時は国会議事堂の中に女性のお手洗いもなかった時代。男性に紛れて女性議員が並んだら“女は後だ”と言われたと言います。今回このイベントを通して女性が政治にコミットするウーマン・イノベーション協会が多くの女性を巻き込み、国を元気にしてほしい」と挨拶。また、衆議院議員で内閣官房長官の菅義偉氏も「皆さんのように意欲と情熱を持った女性が活躍できる社会を作るのが、内閣の最重要課題。女性の活躍は単なるスローガンではなく、必ず実現しなければいけない。そんな思いで全力で取り組んでいます。また、みなさんの活躍も大いに期待しています」と激励した。