脱こじらせへの道 第24回 性教育と避妊について真面目に考える
先日梅雨入りしましたが、梅雨があければもう夏!
そして夏といえばアバンチュール!
……というのは言い過ぎかもしれませんが(笑)
イベントや出会いが多い季節ということで、たまには真面目に性教育の話題でも。
先日、他の配信サイトの担当者さんとお話したときに、「男性に向けて、コンドームを使おう!という記事を書いたら、女性ユーザーからの『よくぞ書いてくれた!』という称賛の声がとても多かった」ということを聞きました。
女性としては、避妊はもちろん性感染症の予防のためにも、コンドームの着用は絶対にしたいもの。それでも、男性の「ナマでしたい!」願望は高いのですよね。
このアンケートの結果を見ると避妊をしていない12%の中には妊活中の方もいらっしゃるので、ほとんどの方が避妊をしているという結果に。女性の避妊の意識は高いですよね。
そして避妊方法については、予想通りコンドーム派が多かったです。
男性の中には避妊についてはコンドームが一番効果があると考えている方が多いように思えますが、確率でいうと実はピルのほうが確実なんです。でも性病のことを考えるとやはりコンドームを併用するのがオススメ。接触で感染することが多いからです。
AV業界にいるのであえて伝えておきたいのが、女優さんも男優さんも、性病には人一倍気をつけている、ということ。
撮影前には性病検査に行ったり、普段から体調管理にはすごく気をつけているのです。
なぜなら性病になってしまったら撮影自体がなくなり、自分の仕事がなくなるだけでなく、メーカーさんにも迷惑をかけてしまいます。
そんなことが続いたら、もう次は呼ばれなくなってしまうことも考えられます。
また、性病だけでなく、ハードな撮影の事前準備なども念入りに行われています。
それでも、AVでは完成した表の部分しか見えないので、その苦労や手間が伝わらなかったりするんですよね。
だから簡単に、「真似したい」「やってみたい」と思って、ハードなプレイや生セックスをしてみたくなってしまう、と。
でもこのアンケートにあるように、ほとんどの女性が避妊や性病の予防でコンドームの着用をしているし、したいと希望しています。
これを読んでいる男性の皆さんには、そういうAVの裏事情を知った上で、コンドーム使用の重要性を理解していただきたいです。
それとは反対に、こんなアンケート結果も。
予防はしているのに、意外にも検査をしたことがある人は少ないという結果に。
検査は白黒はっきりしてしまい、もし何か病気だったら…と不安になる気持ちも分かりますが、予防と検査はセットで考えたほうが良いです。
SODは以前、「STOP! STD」のビデオを作ったことがあるんです。
そのときのキャッチコピーが「彼氏のモトカノ知ってる?」というものだったんですが、まさにそういう話。
自分は大丈夫でも、自分以外は分からない。どんなに気をつけていても、感染する可能性は0ではありません。
また、たとえセックスしていなくても、キスやオーラルセックスでうつることもたくさんあります。
それと、検査は受けるならカップル一緒に受けることをオススメします。ピンポン感染と言って、完治するまでにお互いでうつしあってしまうこと時がありますからね。
こちらも、かかったという人はごく少数です。
でも女性の場合は症状が分かりにくくて、かかっていても気づいていないという人がけっこういると思います。
たとえば妊娠したときに、婦人科検診の一貫でクラミジアがわかったという話もたまにあります。
性交渉以外で感染するものばかりではなく、もともと持っていた菌の増殖によって発症するものもありますし、女性には毎年婦人科検診を受診していただきたいです。
ちなみに私は、毎年行ってます!
先日 GIRLS’CH内のコラムで「知っておきたい女性の医学」( http://girls-ch.com/special/1604stop_std.php )という企画をやりました。
私が長年温めていた企画なんですが、『成城松村クリニック』の松村圭子先生に取材させていただいて、症状から分かる性感染症の知識をいろいろ教えていただきました。参考としてぜひ見てください。
こういう仕事をしているからこそ、エンターテイメントとしての性の魅力だけではなく、その裏の知っておかなければいけない知識も伝えていきたいと思います。
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
過去のコラムはこちらでチェック!
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