2016年の夏休みも音楽フェスでキマリッ! 日本のフェスは豊かだ! part.1

夏フェスこと、夏の野外音楽フェスティバルのチケット一般発売が続々スタート、本格的なフェスシーズンがスタートしている。今年は日本のフェスの代表格フジロックこと、フジロックフェスティバルが20回目の開催を迎える年。その登場から日本の夏フェス、夏のエンターテインメントシーンは大きく成長してきた。今夏のフェスではフェスの成長や変化、そして今後の広がりも見えてきそうだ。

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通算20回目の開催となるアニバーサリーイヤー
FUJI ROCK FESTIVAL‘16

[DATE]7月22日(金)、23日(土)、24日(日)[LOCATION]新潟・湯沢町苗場スキー場

 2016年、開催20回目という節目の年を迎えるフジロックことフジロックフェスティバル。「夏の週末は日本のどこかで行われている」といわれるまで定着した日本の夏の風物詩としての夏フェス文化ができたきっかけと言っても過言ではない。

 1997年に第1回を開催。出演は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやレイジ・アゲンスト・ザ・マシーン。日本からも、THE YELLOW MONKEY、ザ・ハイロウズ、電気グルーヴがラインアップに名を連ねた。予定は2日間での開催だったが、会場の富士天神山スキー場は悪天候に見舞われて、2日目は中止に。初開催、それに見合った豪華なラインアップ、そして台風の直撃。伝説を作るエピソードばかりのスタートとなった。フェスに「参戦する」というイメージは、フジロック以前の伝説のフェスのひとつ『ビートチャイルド』(1987年、熊本)の影響があると思われるが、固定したのは第1回のフジロックといえるかもしれない。

 その後、豊洲での開催を経て、1999年からは現在の新潟・苗場スキー場に会場を移し開催を重ねてきた。参加者、出演アーティスト数はもちろん、ステージ数も大小合わせて13に増えた。ロックアクトに限らず、ジャズ、ジプシー音楽やワールドミュージックなど、さまざまなアーティストがステージに立つ。また昼間の時間に万単位の人を収容するステージに立っていたアーティストが、深夜帯に小さなステージに突如登場することがあるのもフジロックならでは、だ。

 フジロックを豊かにしているのは音楽ライブ以外にもある。例えば広い会場内に点在するステージをつなぐルート。林のなかを行く道「ボードウォーク」、各ステージ間のルートの装飾は、移動中もフェスティバル気分を盛り上げる。年々充実するキッズエリアは親子連れに優しいだけでなく、子供たちの笑い声が響くことで参加者を癒してくれるようにも感じる。

 20回目を迎えた今夏も、最高の3日間を展開してくれるだろう。

【料金】1日券1万9000円、2日券3万6000円、3日通し券4万3000円
【URL】 http://www.fujirockfestival.com/

あの年を思い出す、2016年注目のラインアップ

 今年も、タイムレス、エイジレス、ジャンルレスに最高のパフォーマンスで楽しませてくれるアーティストが国内外から集まった。「20回目っていったって、いつもの年と同じ!」と一蹴しそうなフジロックだが、アニバーサリー気分はちゃんと堪能させてくれそう。ヘッドライナー3組のうち、中日のベックと最終日のレッド・ホット・チリ・ペッパーズは、第1回のラインアップに名を連ねていた顔ぶれ。日本勢のなかにも、電気グルーヴがいて、この並びに胸アツになる参加者も少なくなさそうだ。

 毎年驚きのメンバーによるロックンロールショーで必ず会場を沸かせる、ルート・セブンティーン・ロックン・ロール・オーケストラだが、なんと八代亜紀のゲスト出演が発表されている。

驚きのラインアップ、新しい参加スタイルにも積極的
SUMMER SONIC 2016

[DATE]8月20日(土)、21日(日)[LOCATION]千葉・QVCマリンフィールド&幕張メッセ

 フジロック同様、国内外のアーティストが出演する人気の都市型フェス。関東と関西で同時多発的に行われる。国内外の豪華かつ旬なアーティストをジャンルに関係なく招へいするラインアップ、お笑いステージの導入、さらには海外では定着している「プラチナチケット」(専用ビューイングエリア、専用ラウンジ、専用クローク、グッズ売り場ファストレーン、ウエルカムドリンク付き。通常より高価)の導入など、参加者が自分のスタイルで楽しむ環境を整えている。

【2016年主なラインアップ(東京)】20日:UNDERWORLD、FERGIE、ALESSO、WEEZER、THE OF FSPRING、PENTATONIX、PANIC! AT THE DISCO、AT THE DRIVE-IN/20日:RADIOHEAD、サカナクション、THE YELLOW MONKEY、FLORIDA、THE 1975、SUEDE、でんぱ組.inc
【料金】1日券1万6500円、2日券3万500円、プラチナチケット(1日分)3万円(すべて税込)
【URL】 http://www.summersonic.com/

日本のトップアーティストたちが集結
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016

[DATE]8月6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日)[LOCATION]茨城・国営ひたち海浜公園

 ロックバンドを中心に国内のトップアーティストが集結する。ロック、ヒップホップ、ポップス、DJなどジャンルにとらわれず、現在の音楽シーンを代表するアクトがプレー。夏フェスのなかでも最もチケットが手に入りづらいほどの人気フェスになった。2000年にスタート。最初は1つだったステージも6まで増えた。開催15回目を迎えた2014年から2つの週末を合わせて4日間の、4日間分割開催に。より多くのアーティストがこのフェスのステージに立てるようになった。

【2016年主なラインアップ】6日:Cocco、Dragon Ash、BABYMETAL、星野源、miwa/7日:いきものがかり、水曜日のカンパネラ、TRICERATOPS、BUMP OF CHICKEN、Little Glee Monster 13日:THE YELLOW MONKEY、KANA-BOON、クリープハイプ、KREVA、ゴールデンボンバー/14日:ASIAN KUNG-FU GENERATION、ヤバイTシャツ屋さん、WANIMA、ONE OK ROCK
【URL】 http://rijfes.jp/