トータル藤田、高校野球新書で「ナオキ狙う」
よしもとクリエイティブ・エージェンシーと小学館がタッグを組んだ「小学館よしもと新書」が創刊、10日、渋谷のヨシモト∞ホールで、創刊記念会見が行われた。会見には、同レーベル第1弾となった『夜を乗り越える』が13万部を突破した又吉直樹、今後作品の出版が決定しているトータルテンボスの藤田憲右、千原兄弟の千原せいじが出席した。
「これでナオキ(直木賞のこと)狙う!」と、トータル藤田が意気込む一方で、又吉は苦笑いしかできなかった。当人によれば同レーベル創刊で、又吉への要求が多いそうで、「せいじさんに楽屋で家族がいる!と楽屋で言われた」という。この日も、離島に全員で握手会に行く、作品の連動企画、帯を書くのは当然など、多くの注文が飛び出した。
今後、同レーベルから続々作品がリリースされる。
第2弾はトータル藤田の『ハンパねぇ!高校野球』(7月3日発売)。高校野球好きである藤田が、高校球児だった自分自身の経験を踏まえながら、高校野球の見方を伝授する内容。これまでの甲子園での逸話、各都道府県のチームを取り上げるなど、高校野球ファンでなくとも楽しめるような構成を心がけたそうだが、「女性はダメかもしれない」。千原も「(芸人が)野球、プロレス、サッカーを(テーマにして)やって滑ってきたの見てきた」と不敵な笑みを浮かべた。
第3弾は、千原の『がさつ力』(8月3日発売)。人からがさつだと言われ続けるなかで、「自分で自分のことを見つめ直してみた本。自分の取り扱い説明書です」と、説明した。
会見には、芥川作家の羽田圭介に扮したレイザーラモンRGが登場し、芥川賞「あるある」を披露した。レイザーラモンRGはレーベル第4弾の新書を今秋発売予定。