リオ五輪男子サッカー代表18人発表 手倉森監督「金を目指さなければ、どう(銅)にもこうにもならない」
そして先日の南アフリカ戦を踏まえ、「最初に辛抱させられてから、相手の強みをしっかりと受け止めたなかで、弱みを探りながら隙を突いていく。そしてゲームを読みながら、勝利をもぎとるというスタイルが今の日本代表のスタイルかなと思っている。ゲームをコントロールしながら、読みながら、相手の心理をくみながら、小さな隙を大きな穴にしていく、そういったところを突けるような試合を本大会ではしていきたい」と続けた。
またバックアップメンバーには「昨日直接電話で伝えた。僕自身、この発表をもって彼らに分かってもらうのは不本意だった。自分の口から彼らの役割を伝え、彼らの気持ちを直接知りたかった。4人とも“バックアップでもいきたい。チームにアクシデントがあった時は力になりたい”と快諾してくれました。そこにまた、僕自身も勇気づけられたし、彼らのメンタリティーが選ばれた18人をよりたくましくしてくれるだろうなと思っています。本来、国際大会、23人いれば間違いなくメンバーに入る選手たちだなと。でも今回は18人だと。そうなった時の役割を十二分に認識してくれていると思っています」と話した。
メンバー選考については「すべての選手に対して思い悩みました」というが、中でも高いパフォーマンスを見せる中谷とケガの回復が鍵となる岩波のどちらを選択するかが大きな決断だったという。その岩波については「「思った以上に回復が早く、来週から完全合流する。ともすれば9日の試合に間に合うという状況まで来ているという情報をもらっている」という。
大会での目標について問われると「最低でも金メダルを目指さなければ、どう(銅)にも引っかからない。どう(銅)にもこうにもならなくなる(笑)。だからこそ、一番上のメダルを目指してやりたいなと思います」といつもの親父ギャグで応えた。
今回のメンバーは国際経験が少なく、いわゆる修羅場といったものをくぐっている選手がほとんどいないが、「僕は日本のサッカーのこれからの勝負はロシアワールドカップにくるだろうなと思っている。このメンバーにはぜひリオ五輪を修羅場にしてほしい。この大会を経験したメンバーが間違いなくロシアへその修羅場を運んでくれるだろうと思います」と締めくくった。
グループBの日本は8月4日にナイジェリアと第1戦を戦う。
◇GK
櫛引政敏(鹿島)
中村航輔(柏)
◇DF
藤春廣輝(G大阪)OA
塩谷司(広島)OA
亀川諒史(福岡)
室屋成(FC東京)
岩波拓也(神戸)
植田直通(鹿島)
◇MF
大島僚太(川崎F)
遠藤航(浦和)
原川力(川崎F)
矢島慎也(岡山)
中島翔哉(FC東京)
南野拓実(ザルツブルク)
井手口陽介(G大阪)
◇FW
興梠慎三(浦和)OA
久保裕也(ヤングボーイズ)
浅野拓磨(広島)
◇バックアップメンバー
GK杉本大地(徳島)
DF中谷進之介(柏)
MF野津田岳人(新潟)
FW鈴木武蔵(新潟)
◇トレーニングパートナー
GK杉本大地(徳島)
DF小島雅也(仙台)
MF渡辺皓太(東京Vユース)
MF冨安健洋(福岡)
FW小川航基(磐田)