脱こじらせへの道 第26回 「女性がAVを見る」のその先へ
今回は、ひとりエッチのおかずは何派?というアンケートでお話を進めてみようと思います。
こんなアンケートに回答が集まるようになったのだから、今さら「女性に性欲がない!」とか「女性はオナニーをしない!」というのは嘘だということがわかりますね。
まだまだ女性の性の解放は途中ではありますが、かなりポジティブな状況ではあると言えそうです。
圧倒的に多かった「見ながら派」ですが、
やはりスマホの普及が大きく影響していると思います。
GIRL’S CHがオープンした2013年の1月時点では、まだスマホを持っている人は半分くらいだったのではないでしょうか。
それがこの2〜3年でほとんどの人がスマホを持つようになりましたよね。
スマホによって、いつでもどこでも、手軽にオナニーのおかずが手に入るようになりました。
GIRL’S CHももちろんその波に乗って、スマホユーザーの増加とともに、サイトのユーザーが増えたと言っても過言ではありません。
特に「動画や漫画を見ながら」という意見が多かったのも、スマホなら見ながらどんな体勢にでもなれる、というのが大きいかと思います。
以前「HOW TOオナニー」という撮影をした際に女優さんが、「以前はレディコミを見てたから、スマホになってもオナニーのときは一旦おかずを置いてからする」とおっしゃっていました。
レディコミはスマホとくらべて重さや大きさもありますからね。読みながらオナニー…となると、かなりやりづらいのではと想像します。
ましてや動画は、スマホが普及する前はパソコンやテレビで見るしかなく、そうなると見られる場所は自ずと限られてきます。
周りの目も気になりますね。
寄せられたエピソードを見てみると、女性のオナニーについてはまだまだ歴史が浅いし、それ故に幅がまだまだ狭いな、と思いました。
女性はそもそも、オナニーをしていない人が多かったんだと思います。
今でこそ「女性にも性欲がある」「女性もオナニーをする」という考え方が認められてきましたが、それまではオナニーをすることや性欲を持つことに罪悪感を感じる女性が多かったのではないでしょうか。
だからこそ、こっそりとバレないようにしなければという気持ちが強く、「もっと充実したオナニーをしたい!」というような発想もなかったのでしょう。
それが最近、女性向けの動画などいろいろなものが急激に生まれたことで、「オナニー人口」も「オナニーに対する前向きな気持ち」も両方が増えてきたのだと思います。
年代で見てみると、動画をオカズにしている人は20〜30代が多い印象です。
スマホで見るというのも20〜30代が多い。40代以上だと家でパソコンで見る人が多いようです。
40代より上の人曰く、「スマホって画面、小さくない?」という感想を持つそうなんですが、これは最初の映像体験がテレビやビデオであるというこの世代の特徴ではないかと思います。
スマホがプロパーな世代は最初からスマホで動画を見ることに慣れているので、そのへんは気にならないようです。
また、オナニーに関しては「想像力」云々といった話がよく聞かれます。
映像に頼るようになると想像力が衰える、といった話ですね。
これについては、女性はあまり関係ないんじゃないかと思っています。
というのも、女性はAVを見るときにいろんな視点を持ってみているからです。
まわりの女性に軽くヒアリングするだけでも、十人十色。「女優さんに感情移入して見る」「俯瞰の目で見る」「男優さんの表情や体を見る」「結合部を見る」などなど。男性と同じ見方もあれば、女性独特の見方もありますよね。
ただ共通しているのは、いずれにしても動画を見ながら、自分の視点をその中に投影しているので、きっと女性は、同じAVを見ても、自分の目や脳を通した時に、違うAVになっているのではないでしょうか。それはつまり想像力を使うということになるので、 そんなに衰えることはないんじゃないかと思います。
そんなわけで、女性のオナニーをめぐる環境が大きく変わってきているのですが、
私たちはそこからさらに変えていきたいと思っています。
実はGIRL’S CHは7月1日に大幅リニューアルを行いました。
もうスマホで動画を見てひとりエッチをするユーザーが確実にいることは実証されました。
次はそこに市場をいかにして作るか?というところが大きな課題だと思っています。
「女性がAVを見る」から「女性がAVを買う」への取り組みに、これからチャレンジしていく予定です。
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
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