たすきをつないで 青森→東京 1000km「未来(あした)への道 1000km縦断リレー2016」

昨年のゴールとなったお台場。太陽が照りつけるなか、ランナーたちをたくさんの人が出迎えた

 ゲストを含めて参加者のなかには複数回走った人もいる。走りながら、前回と比べて大きく変化した風景、あるポイントでストップしてしまったかのような状況に、さまざまな思いを募らせることも少なくないそう。走り終えたランナーたちは「忘れてはいけない。その気持ちを伝えたいと思う」と、口を揃える。東日本大震災から5年超。被災、復興という言葉の重さが軽くなっているように感じがちなムードのなかで、毎年変わらない参加者のフレーズは、どんどん重みを増している。きっと今大会でも、さらに重くなった「忘れてはいけない。その気持ちを伝えたいと思う」を聞くことになりそうだ。

 今夏も1100名を超えるランナーたちが、汗と、走って感じたさまざまな想いが染み込むたすきを東京まで運ぶ。8月7日、たすきがゴールに到着する時、ランナーはもちろん、彼らを迎える人たちの顔も、例年通りに、感動でくしゃくしゃになるだろう。1000kmを走り切ったこと、何よりも、みんなでつないだたすきをゴールに無事運ぶことができたという達成感で胸がいっぱいになるのだという。この夏もそんな体験をする人が増える。

 25日からは、公式サイト( http://www.1000km.jp/ )で、前日のランニングの様子を動画で配信する。

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