[インタビュー]EXILE ÜSA 最新シングルは未体験ゾーンに突入したダンスミュージック
僕らの“ネオジパング”をもっと広く届けたい!
DEPとしてはもちろん、ダンサーとして、表現者としても、そしてもしかしたら一個人としても大きな作品になったであろうニューシングル『NEO ZIPANG〜UTAGE〜』。本作を携え、2016年の夏を迎える。
「この夏は盆踊りもありますし、いろいろやっています。ネオジパングを表すダンスミュージックを作ることもできたので、それを広めていかないとって思っています」
その目標を達成するための方法、企画も、むくむくと沸きだしている。その方法は祭りを興すことだという。行天プランではあるものの、同時に納得させられてしまう。
「今後の夢の一つとして、お祭りを興したいって思ってます。あとは、DANCE EAでフェスを作る。これって、今一番やりたいことなんです。世界の音楽、世界の料理、世界のお酒があふれていて、国境を越えて、言語を超えて、オトコもオンナも、コドモもオトナもみんな集まって! みんなで一緒に、踊って、歌って、食べて、飲んで!! “ダンスでアースをハッピーに。”というDANCE EARTHの想いが満ちあふれて、みんなで想いを共有できる場所を作りたいんです」
プランを話しだすと、ÜSAの目はその日一番の輝きを見せ、身振りや手振りも大きくなる。話す言葉もどこかリズミカルに感じられる。話しながら、彼の脳内には明らかにその祭りのイメージが広がっていたのだろう。その祭りを体験したい。自然と期待も高まる。
祭りを起こすという大きなプランの一方で、旅心も疼きだしている。聞けばこの旅、世界で踊る、世界を踊るといったこれまでの旅とは少しアングルが違ってくるようだ。
「パフォーマーを卒業したらできるかなと思っていたら“もっと頑張らなくちゃ”って感じになってしまって、なかなか旅に行けてないんですよ。今年はどうにか1回、カリブのトリニダード・トバゴに行ってきたぐらいですし。ただこれからの旅、少し変わってくると思っています。行った場所のダンスを踊るのではなく、自分の踊りを踊りに行く旅。ここで踊りたいと思っている場所が世界中にたくさんあるんです。長年温めてきた『NEO ZIPANG〜UTAGE〜』も完成させられたことだし、この曲を持って、いろんなところに踊りに行きたいと思っています。そのためにもDEPを頑張りたいと思いますし、『NEO ZIPANG〜UTAGE〜』をたくさんの人に聴いてもらいたいし、見てもらいたい。それにまた舞台もできたらと思っています。やりたいことでいっぱいですね(笑)」
カッコいい踊りを求めて旅をし、カッコいいダンスをして、カッコいい踊りを創り出す。さらに、ダンスのカッコよさ、素晴らしさ、ダンスの力を伝えていく。それがきっと、ÜSAの人生という旅なのだ。インタビュー終盤、USAは言った。「僕、死んだ時に言われたいんです、あいつは地球上で一番ダンスを楽しんでたね(笑)」。ÜSAは踊り続ける。これからもずっと。
(THL・酒井紫野)
サウンドやリリックはもちろん、ビジュアル、ダンスなどあらゆるアングルから、唯一無二の“NEOZIPANG”を表現した。ÜSAが日本の祭りを巡り始めたころから温めていたアイデアが、目まぐるしい音楽シーンにありながら、3年以上の時をかけて熟成、研磨し、完成した作品だけに、聴きどころや見どころ満載だ。楽曲を構成する要素を一挙に見て楽しんでこそ、本当の魅力に触れられるタイプの作品。「(撮影中は)関東のどこかにある森が、日本でも外国でもない場所になった」とUSAが胸を張るミュージックビデオはマストチェック!