鈴鹿8耐で連覇目指すYAMAHAがライダーとマシンをお披露目

左から「YART Yamaha Official EWC Team」のマンディ・カインツ監督、藤田、パークス、野佐根、ヤマハの河野俊哉技術本部MS戦略部部長、辻幸一MS開発部部長、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」のエスパルガロ、中須賀、ローズ(撮影・上岸卓史)

 オートバイの「鈴鹿8時間耐久ロードレース 第39回大会」(7月28~31日、三重県・鈴鹿サーキット)に参戦するYAMAHAが27日、都内で会見を開き、参戦ライダーを紹介。そして8耐用に開発されたファクトリーマシン「YZF-R1」がお披露目された。

 YAMAHAは昨年の大会で1996年以来となる19年ぶり5回目の優勝を果たした。2連覇がかかる今年はファクトリー体制の「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」と「YART Yamaha Official EWC Team」で出場する。

 YAMAHA FACTORY RACING TEAMは昨年優勝時のメンバーである中須賀克行、ポル・エスパルガロに、新しくアレックス・ローズが加わった。
 YART Yamaha Official EWC Teamはブロック・パークス、野佐根航汰、藤田拓哉の布陣で臨む。

 会見で中須賀は「今年は2連覇がかかった年となりますが、チャレンジャーの気持ちで、またあの表彰台からの景色を見られるように頑張ります」と挨拶。エスパルガロも「今年もベストなチーム、ベストなバイク、そしてベストなチームメートと一緒にまた優勝したい」と連覇への思いを語った。新加入のローズは「YAMAHA FACTORY RACING TEAMの一員に加わることは光栄。レースが楽しみ。ファンの皆さんの力で優勝できると思う」と話した。

 後半のトークセッションでは中須賀は「マシン自体、2年目で熟成されて、8耐に向けて死角はない。プレッシャーに負けないようにして、みんながそれぞれの役割をやり遂げられれば連覇は可能だと思う」とより強く、連覇へ向けての思いを語った。
 また今回が9回目の出場となる中須賀は8耐について「チームワーク、チームのバランス、スタッフとの信頼関係が重要になるレース。3人が認め合っているからこそ8時間しっかり戦える。スプリントと違ってチームワークが大事になってくる」と話せば、エスパルガロも「昨年は素晴らしいチームメートに恵まれて勝つことができた。(昨年はエスパルガロがポールポジションを獲得したが)今年は中須賀選手も黙っていないだろうし、ローズ選手も速い。最終的にはチームワークが一番大事だと思っているので、チームの中の誰かがポールポジションを取れればいい」と話すなど、チームワークは万全のようだ。