【FUJI ROCK FESTIVAL REPORT】20回目のフジロックで最高の夏

写真上:サイト内を流れる川でBABYMETALを聴こうとするチャレンジャーも!同下:Suchmosの心地良いサウンドに海を感じた!

BABYMETAL、Suchmosが苗場を揺らす

 ニューカマーたちも最高のパフォーマンスでオーディエンスを魅了した。

 最終日の午後、少し雨をパラつかせて登場したのは、世界でもその名を轟かせるBABYMETALだ。この日は朝からBABYMETALのTシャツやタオルといったグッズで身を飾った人たちが目につき、出演時間が近づくと、ファンはいうまでもなく、「見られるなら見ておくか」という観客で2番目に大きいホワイトステージはぎゅうぎゅうになった。もともとフェスサイト奥への導線で人数の規制が入りやすいステージで、通路では動けず、ステージ前方に若干スペースを残すような人気ぶりだった。メンバーが登場するころには、気にならなかった雨粒が少し大きめに。フェス期間中ほどんど雨は降らなかったため、BABYMETALは雨まで呼ぶグループと会場もヒートアップ気味だった。ステージサイドも豪華で、同じ日にヘッドライナーを務めるレッド・ホット・チリ・ペッパーズのメンバーを筆頭に多くのアーティストが詰めかけていた。ステージは自己紹介的な『BABYMETAL DEATH』でキックオフ。神バンドの演奏に支えられ、『ギミチョコ!!』、『イジメ、ダメ、ゼッタイ』、彼女たちの代表曲である『KARATE』を含め、全8曲を演奏。ライブ終了時には、「移動しながら見よう」といったタイプの人たちも彼女たちの虜になっていた。

 Suchmos(サチモス)も多くのオーディエンスを集めたアーティストだ。和製ジャミロクワイと称される心地良い楽曲が人気でラジオで火が付いた。もともとは海に近しいアーティストだが、フジロックでは山に囲まれてのライブパフォーマンス。金曜午後の苗場に自然と体が動き出すアーバンサウンドを響かせた。ボーカルのYONCEは、右に左に体をクネクネと動かし、ステージを右に左にと移動しながら新曲を含めて、9曲を繰り出した。ラストを『Life Easy』で締めくくると、飛び切りの笑顔を見せた。

 この他にも、昨年ホワイトステージを満杯にしたオオカミバンド、MAN WITH A MISSIONが一番大きなグリーンステージを昼間から満杯にするなど出演バンドの成長も見られた。