【ちょっとおいしい夏休みの自由研究】包丁で切ると一味違う! おいしく切れた?きゅうりの輪切り

 きゅうりを輪切りにスッスッスッ、ゆでたまごは粗みじん切りでトントントン。上手に切れたら料理もおいしくなっちゃうかも! 包丁を持つ子供たちの表情は驚くほど真剣だ。手慣れた様子で粗みじん切りをやってのける女の子もいれば、まるでプラモデルを組み立てるときのような正確さで輪切りをしている男の子もいて、見ているほうも飽きない。

 総合刃物メーカーの貝印は6日、小学生を対象にした包丁体験レッスン「リトルシェフ包丁クラブ」を開催した。小学校2〜4年生を対象したレッスンで、初めて包丁に触れる機会を作ること、包丁の使い方などを学ぶのが目的。フードカッターやプロセッサー、便利なカット野菜などが店頭にならぶなかで、あらためて包丁の便利さやすばらしさに触れられるのがこの講座だ。

 講座では、包丁ができるまでの過程、包丁の種類、何に使用するのか、正しい包丁の持ち方などをグループで学ぶ。この日は4つのテーブルに分かれてレッスン。かわいらしいイラストをふんだんに使った座学のパートでは、子供たちは最初こそ控えめだったが「これは何切り?」「これ何包丁?」と、テンポよく繰り出される質問に乗せられるように答えの声が上がり、前のめりになっていった。見本を見せるために先生のテーブルの前に集まるように言われると我先にと動くほどだった。子供たちの中には保護者顔負けの包丁の使い手もいて、講師たちを驚かせた。きゅうりの輪切りとゆで卵の粗みじんは、あらかじめ用意されていた具材と一緒に盛り付けしてちらし寿司に。めん棒でたたいた、たたききゅうりも添えた。

 保護者と一業者の試食では、ちらし寿司もたたききゅうりも、保護者の方に大好評。子供たちの中には「このお料理だったらまた作ってあげられるかもしれない」と自信をみせた子もいた。参加した小学生たちは満足げな表情を浮かべていた。