【NO LIMITS】リオで頂点を目指せ! 日の丸パラリンピアンの熱き思い

山本篤(やまもと あつし) 【クラス】T42【障がい】左大腿切断 【成績】2008年北京パラリンピック 100m 5位、走幅跳 銀メダル、2012年ロンドンパラリンピック 100m 6位、200m 8位、走幅跳び 5位、2013年世界選手権(フランス)走幅跳 優勝、2015年世界選手権(カタール)走幅跳 優勝

パラ陸上の先駆者、悲願の金メダルへ。山本篤選手

【STORY 挫折からのスタートだった陸上人生。】

 子どもの頃からスポーツ万能で、誰よりも上達が速かった山本選手。そんな彼が、初めて挫折を味わったのが陸上競技だった。高校2年生の時、バイク事故で左足の大腿部を切断。義足生活の中で出会ったのがパラ陸上。それから2年後のアテネ・パラリンピック選考会で、100メートルの日本記録を持ちながらも標準記録に届かず、他の義足選手たちが代表に選ばれる中、自分は落選。しかし、この挫折が彼を本当のアスリートに変えた。4年後の北京大会では、走り幅跳びで銀メダルを獲得。それはパラリンピックの陸上競技において、義足選手では日本史上初のメダルという快挙だった。リオパラリンピックでは、悲願の金メダルを狙う。

【RULE】陸上
1/100秒、1cmを競う陸上競技。選手はそれぞれの障がいに応じて工夫した用具や支援者とともに肉体の限界に挑戦する。

 対象となる障がいは、視覚障がい、知的障がい、脳性まひ、切断・機能障がい、頸髄・脊髄損傷など幅広いため、その種類や程度などによって細かくクラス分けし、公平に競技できるようにしている。クラスはT(競争・跳躍種目)かF(投てき種目)と数字の組み合わせで表され、数字は小さいほど障がいが重い。ルールは一般の陸上競技とほぼ同じだが、各障がいの特性を考慮し一部ルールが変更されている。例えば、義手・義足や競技用車いす「レーサー」の使用が認められ、視覚障がい選手は「目」の代わりとなるガイドやコーラーと競技をする。

『TOKYO HEADLINE NO LIMIT SPECIAL』

 8月25(木)より都営大江戸線で配布開始。
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