脱こじらせへの道 第32回 セックスは牛肉、オナニーは○○?
今回は、ある意味究極の選択とも言えるこの問いについて、見ていきたいと思います。
他のアンケートとくらべても多くの回答をいただきました。
やはりよそではしにくい話なので、ここでいろいろ吐露したいという側面もあったのかもしれません。
結果は7割近くの人が「セックス派」ということに。
大変健全です!よかった!!(笑)
ざっと眺めてみると、20代だと「セックスはするけどオナニーはしない。足りている」とか「セックスしているからオナニーしなくてもいい」という意見もありました。
単純に恋愛の機会が多くオナニーをする必要がないという場合もありますし、若いため性欲や性感も未成熟でオナニーをしたいと思わないという場合もあるので、このへんは納得できるご意見です。
30代以上の方からは、そういう意見はほとんどありませんでした。
また、若い世代の人の中には「オナニーは虚しいからしない」という意見も見受けられます。
それってやはりオナニーに対して罪悪感があるということが大きいのだと思います。
もうひとつ考えられるのは、オナニーよりもセックスを上位概念に置いているからということ。
たぶん私も、潜在的にはセックスのほうを上位に置いていると思います。
でも、実際そうだと言えるのではないでしょうか?
生産性という意味でもセックスのほうが有益なのは確かです。オナニーで子供はできませんからね。
でも、そういうものだと割り切ってしまって良いと思います。事実なんだから。
そして、割り切れば虚しさは感じなくて済むと思うんです。
たとえば、セックスとオナニーは、牛肉と豚肉みたいなものだと考えてみましょうか。
価格で見ると牛肉のほうがちょっと高いイメージですが、豚肉のおいしさったらないですよね。
高級焼き肉でのメイン食材は牛肉かもしれませんが、家庭の料理で良く使うのは、使い勝手や価格から豚肉が多かったりしません?
そうなんです。別物なんです。
オナニーが虚しいと思ってセックスをしたいと思うのは普通の感覚かと思います。
逆に、「今すぐにセックスはできないから今日はオナニーでお茶を濁すか」というのもごく普通の感覚だと言えます。
だからといって「オナニーだけで十分だ」といってセックスをわきに追いやってしまうのはこじれているし、「虚しさが残るからオナニーはしない」という考え方もこじれていると思いますけどね。
そしてたとえばセックスが上位概念だとしても、セックスする「人」とオナニーする「人」を比較しているわけではありません。
オナニーを恥ずかしいと思うのは、そこが混同されているからというのもひとつあるのではないでしょうか。
最近はよく、
「独身の男女の何割が性経験がない」
というようなニュースを見ますが、
少なくともこのアンケート結果からは、
「オナニーで満足しているからセックスをしなくなった」「性欲がなくなった」
ということではないように思えますね。
(そもそもこういったニュース自体、独身男女が全体の何割で、全体で見るとどうなの、とか
ツッコミどころはとても多いのですが)
ただアンケートを見ていて気になった回答がふたつほどありました。
まずは「相手がいると気持ちいいとこを相手に伝えることがなかなかできずに痛いまま終わることがあるので1人でする方が好きです」というもの。
以前、女性同士で性の話題がしにくいというアンケートを考察してみたことがありましたが、
女性に言いにくいのに、男性にもさらに言いにくいのは想像に難くないです。
これに対して、相手の男性とコミュニケーションがうまくとれていないのでは?と思う方もいるかもしれません。
もちろんそれは大きい理由だと思います。
しかし、多くの女性に、
「結婚は夫に従うもの」「妻は家庭のことをこなすもの」そして「セックスは男性に身を任せるもの」
という考えがつきまとっているのは大きいと思います。
このところ何度も話題にしていますが、
長きに渡る日本の男女の関係性から、いまだにそういった考え方が強いようです。
この記事を読んで、「セックスで我慢している女性」がいたら、伝えることから始めてみませんか。
それが色々なことを解決する大きな一歩になるかもしれませんよ。
またもうひとつ、違った観点からこじらせそうな意見が。
「セックスはコミュニケーションだから」というもの。
もちろんセックスはコミュニケーションですが、それだけではありませんよね。
自分の性欲・性癖にも素直になれているでしょうか。
自分の性欲・性癖を踏まえて、コミュニケーションがとれているかどうかを、今一度見つめ直してみたいところです。
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
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