今日も食べ過ぎ東京グルメ探偵 アンテナ・レストラン「tetote」(銀座)

 おいしいものがあると聞けば、調査に行かずにはいられない「東京グルメ探偵」。メタボを気にしつつも食べ過ぎてしまうのがたまにキズ。さて、今日のタレコミは…?

山梨を味わう特撰食材のコース(5000円・税別)の前菜は、重箱で和モダンに登場!

 今月、銀座にオープンした『tetote(テトテ)』は、アンテナショップならぬアンテナレストラン。県の名産品を扱うアンテナショップさながら、テーマとなる県の食材を使った料理を提供するというのが、こちらの特徴。その第1弾は“山梨県”とのコラボ!

 今回、頂くのはディナーの〈山梨を味わう特撰食材のコース〉。旬なフルーツを使った食前酒に始まり、まず用意されたのはオシャレな風呂敷包み。包みを開けば、重箱に入った前菜が登場。生姜が爽やかに香る馬肉の叩きや、甲州地鶏と野菜の八幡巻き風、富士桜ポークと干し葡萄の松風仕立て、甲斐サーモンの洋風寿司、甲州名物の煮貝とブドウを挟んだ小さな串の5品。前菜の一品ひと品に、風味や香りづけまでこだわりが感じられる。さらなるおもてなしを期待せずにはいられない。同じく重箱には、鮮魚のお造り風も5品。山梨って魚介も楽しめるんですね。「馬肉や甲州地鶏、ポーク、ビーフといった肉類はもちろんですが“海無し県”だからこその魚介料理の食文化もあるので、そこからインスパイアされた鮮魚料理も用意しました」と藤原友行支配人。それらに続いて登場した茶碗蒸しも、鴨肝とトリュフを使った贅沢な一品。

 メインの焼き物は、甲州ワインビーフのハンバーグをチョイス(料理によって価格が異なる)。テーブルに出されたハンバーグの上に、ラクレットチーズをたっぷりかけていただきます! 肉の風味を最大限に味わえる赤身に合わせるのは、もちろん甲州ワイン。「日本の繊細なワインは牛肉にもよく合います」と支配人。しめにはトリュフを散らしたほうとうのカルボナーラ風を選択。ほうとうがこんなにオシャレな料理になるとは…恐るべし。

 この日のデザートは、信玄餅風アイス。最後の最後まで、郷土料理の温かさと創作和食の遊び心を堪能できるコースでした。郷土料理を全面に押し出すのではなく、意外性と斬新さの中に、地域の食文化の魅力を余すところなく表現しているのも素敵。少なくとも年内は山梨とのコラボが続くとのことだけど、これならコラボしたい県が続々と名乗りを上げるのでは

1. コースの一品〈甲州ワインビーフ100%のハンバーグ ラクレットチーズをかけて〉。単品1800円(税抜)  2.ほうとうのカルボナーラ風 トリュフを散らして 1800円(税抜)  3.信玄餅風アイス 単品700円(税抜)

アンテナ・レストラン「tetote(テトテ)」
【住所】中央区銀座2-4-6銀座ベルビア館8F【TEL】03-3564-1775