全日本空手道選手権 男子は入来が初優勝 女子は将口が4度目の優勝
将口(左)は下段、中段、そして膝と多彩な蹴りを見せた(撮影・蔦野裕)
女子の決勝は菊川結衣と将口恵美の間で行われ、将口が再延長の末、4-0で優勢勝ちを収めた。
菊川は昨年の全日本で準優勝、世界大会でも4位に入るなど進境著しい18歳。
将口は全日本を3度制し、2011年の第10回世界大会では優勝を果たした女子の第一人者。しかし、2012年を最後に全日本の優勝から遠ざかり、昨年の世界大会での引退をも考えていたが師匠ら周囲の後押しもあり現役を続行。今大会はノーシードから決勝に上がってきた。
試合は菊川が初戦から変わらぬ回転の早い突き、ヒジを繰り出すが、将口も応戦。時折交える下段蹴りが効果的。終盤、菊川がラッシュするも、本戦は0-0で引き分け、延長へ。体ごとぶつけるような菊川の突きに対し、将口は下段蹴りで前進を止めると、ボディーへの強烈な突きで菊川の動きを止める。
しかし、ここでも0-0と決着はつかず、再延長戦へ。これまで将口が放ってきた下段がじわじわと効いてきた菊川の突進力が鈍ったところで、将口が怒涛の下段のラッシュ。中段でぐらつかせ、4-0で優勢勝ち。4年ぶりに全日本を制した。