全日本空手道選手権 男子は入来が初優勝 女子は将口が4度目の優勝
将口は試合後の会見で「世界大会後に一度引退を決めたが、そこから師範などからもう一度続けてほしいと言われ、自分自身も世界大会には悔いが残っていたので、もう一度チャレンジしてみようと思い、出た大会。本当に優勝できるとは思っていなかったのでびっくりした」と笑顔を見せた。
そして「日ごろから“練習していることを試合で出せれば絶対に強い”と言われていたので、技術面というより気持ちの面を今回はうまく回せることができた結果なのかと思う」と今大会の戦いを振り返った。しかし再延長で勝利の決め手となったと思われる左の中段蹴りについては「全然覚えていない(笑)。蹴ったかな…覚えていないです」と話す。
決勝が10代の世代がひとつ違う選手との戦いになったことについては「木村選手と戦う前に“アラサー対決だね”とか2人で言っていた(笑)。今、女子は若い選手が出てきているので、意地とかは特にないですが、組み手の内容は突いて蹴って受けをしてという自分のペースでやるようにした」と話した。
優勝は2012年以来とあって「怪我も負けもあった。頑張っていても結果がついてこないというのは初めてだった。精神的につらい時期もあったが、家族とか師範は自分のことを信じてくれて“まだやれる”と思ってくれていた。今回結果が出せたので、続けてよかった」と改めて勝利の余韻をかみしめた。