大波乱のスーパーファイト 絶対に負けられない戦いだったが…「K-1 WORLD GP 2016 JAPAN 〜初代フェザー級王座決定トーナメント〜」

　この日行われたスーパーファイトには、K-1でおなじみの人気選手が出場するとあり、トーナメントと同じぐらい注目を集めた。中でも「K-1スーパー・ウェルター級」のサニー・ダルベック対城戸康裕は、それぞれのキャラクターもあり、試合前から期待が高まっていた。サニーはそのイケメンぶりに女性ファンが多く、城戸は“笑わせてなんぼ”という自作のあおり映像が、男女問わず人気。もちろん、見た目やキャラクターだけではなく、実力がともなっているのは言うまでもない。そんな2人の戦いは、別の意味で期待を裏切る結果に。サニーに攻め込まれていたとはいえ、まだまだ序盤の１R２分9秒に城戸がKOされるというまさかの展開。大の字に倒れた城戸の様子を確認し、レフェリーがストップをかけるとすぐに城戸は立ち上がり、まだやれると猛アピール。しかし、それは聞き入れられず、KO負けとなってしまった。試合後、城戸は「動きは良かったし、作戦通りいっていた。…時間を戻してもう1回やりたい。今回はやっちゃったけど、自分自身まだまだ実力は伸びているし、全然やっていけると思っているので、来年もバリバリやります」と悔しさをにじませた。

「K-1ウェルター級」は、久保優太と牧平圭太の一戦。お互い我慢の戦いとなったが、結果は3?0の判定で久保の勝利。しばらく勝ち星から遠ざかっていた久保は「久しぶりに勝ってホッとしている。今回の試合でまだまだ強くなれると実感した。これからが本当のスタート。来年は新生久保優太を見せます」と連敗からの脱出で何か手ごたえをつかんだよう。

　そして「K-1スーパー・ライト級」は、こちらもしばらく勝ちから見放されていた左右田泰臣とファワド・セディッキが対戦。パンチと膝蹴りで終始主導権をとっていた左右田が勝利した。