錦織一清演出の舞台『三太かわら版売り』が上演【インタビュー】

天舞音さらと川口真五(撮影・蔦野裕)

 錦織一清が、2014年に立ち上げた“QTプロジェクト”の公演が開催。キャストの天舞音さらと川口真五が演出家としての錦織について語る。

天「演出している時は誰よりも笑っています(笑)。ご自分で演出をつけられて、ご自分が一番笑って、椅子から転げ落ちそうになっていますね。ですから、錦織さんがいらっしゃる前に、みんなで合わせていて笑い声がないとドキドキしてしまう(笑)」

川「面白いのかどうか不安になるよね(笑)」

 QTプロジェクト3回目となる今回は、江戸を舞台とした時代劇だ。

天「江戸庶民の人情劇で、喋り口調が落語っぽい感じの作品です」

川「脚本の松田さんが落語にお詳しいので“時そば”とか落語の演目も出てくる」

天「セリフの量も膨大で、1人でどんどん回していくところとか、落語のテイストが入っているんじゃないでしょうか。それを錦織さんがエンターテインメントと融合させて立体にしている作品だと思います」

川「とにかく脚本は面白いので、あとはこっちの問題(笑)。笑えるように頑張ります」

天「私はめだかとおみつという二役。この物語の中では、ある程度ストーリーのキーとなる役なので、一回見終わった後に、もう一回最初から見てみたいなって思えるような感じになれたらいいなと思います」

川「自分は悪い人。単純に悪くて、器が小さい男。まるで自分を見ているよう(笑)。ダメだし格好悪いけど、それを思いっきり楽しんで演じたい。ただ、稽古の中でひとつだけ可愛いところを見つけられたらと思っています。無理かも知れないけど(笑)」

天「こんな2人をはじめ個性豊かな人がいっぱい出てくるので、いろいろ見るところがあって面白い舞台です」

川「登場人物全員に見せ場があるので、それぞれに感情移入して見ていただける作品です。一つひとつの役に注目して見ると、何度でも新鮮な気持ちで楽しめるので、ぜひ足をお運びください」

三太かわら版売り
【日程】3月16日(木)〜20日(月・祝)
【会場】ニッポン放送 イマジンスタジオ
【チケット】4500円(全席自由、税込)
【問い合わせ】ニッポン放送 らくらくチケット TEL:0570-07-1242(平日9〜17時)