4・8シュートボクシング 大抜擢の海人がS-cup王者に惜敗
終盤、ゾウガリーは胴回し回転蹴りを放つ(撮影・小黒冴夏)
海人のガードが固く、ややスタミナ切れの見えたゾウガリーだが、それでも手数は衰えない。ラウンドの終わらせ方も巧みで、互角の展開でもポイントを稼ぐのはゾウガリー。しかし海人も最終5R、倒しにいく戦いを見せ、ジャッジ1人が48-48、残る2人が49-48という小差の判定まで持ち込んだ。
試合後、海人は「世界チャンピオンと試合ができたことは負けたんですが、いい経験になった。特に怖さはなかった。相手の攻撃を意識しすぎて手数が減ってしまった。思っていたより…ああこんなもんなんや、という感じでした。シーザー会長の期待以上にできたというのはうれしく思いますが、自分ではもっとできると思っているので、もっと頑張ってやっていきたい」とコメント。
またシーザー武志シュートボクシング協会会長は「海人は次の世代を引っ張っていく選手。あそこまでやるとは思っていなかった。最後の5Rに向かっていったが、あれが大事。だらだらやって逃げて負けるのと行って負けるのでは大違い。今日の試合は次につながる。後は倒し方を覚えていけば」と話した。