武居由樹がK-1第2代スーパー・バンタム級王座に輝く

武居(左)の強烈なパンチが久保の顔面を襲う(撮影・小黒冴夏)

 決勝の相手は久保憲司。

 久保は復帰戦でいきなりのトーナメント参戦に「いきなりトーナメントかよ?」(寺戸伸近)という声もあったが、1回戦で中国のソン・ダーチェンを判定で破ると、準決勝ではかつてKO負けを喫している寺戸に得意のパンチでKO勝ちと、そんな声を黙らせる試合内容で勝ち上がってきた。

 久保はキックボクシングからボクシングに転向していた時期もあるのだが、武居はそんな久保にキックばかりではなくパンチの技術でも圧倒。上下に打ち分け、ガードが固められるとアッパーでこじ開けるなど、多彩なパンチで追い込むと、久保の左目はみるみるはれあがる。武居は3RにはあわやKOの場面も作ったが、顔面を大きくはらしながらも最後まで立ち続けたのは久保の意地か。判定となったが、3者とも30-27のフルマークで武居が圧勝した。