4・23修斗 フェザー級王者・斎藤がレジェンド宇野を破り初防衛
宇野のバックを制する斎藤(撮影・小黒冴夏)
スタンドでは後半、ケージに押し付けた宇野のボディーにヒザ蹴りを連打。着実に宇野のスタミナを奪い、ポイントを稼いでいく。
宇野は4Rにはバックを取り返し、グラウンドに引き込もうとするもグリップが外れ、斎藤に逃げられ、千載一遇のチャンスを逃す。5Rにも斎藤の背中に乗りかけスリーパーを狙うが、斎藤にしのがれてしまう。
判定の内訳はジャッジの1人が50-44、2人が50-45と数字の上では斎藤の完勝。しかし、宇野は41歳にして終盤の4、5Rになっても動きは衰えず、最後まで一本を狙う動きを続け、観客の視線を釘付けにした。
斎藤は昨年1月に中村ジュニアとの決定戦を制し世界王者となるが、9月のVTJで元パンクラス王者のISAO、今年1月にはノンタイトル戦でマイク・グランディと連敗を喫し、王者として崖っぷちに立たされていたが、今回は王者の“強さ”をきっちり見せたうえで防衛を果たした。