KHAOS.2 龍矢が軍司にK-1甲子園のリベンジ 佐野は里見を返り討ち MVPは晃貴

佐野(手前)がコーナーに詰めての連打でダウンを奪う(撮影・小黒冴夏)

 セミファイナルではKrushの-58kg、-60kgのトップ戦線で活躍する佐野天馬とKHAOS.1でKO勝ちを収めている里見柚己が対戦。佐野が3-0の判定で勝利を収めた。

 1Rからローキックを打たれればローで、ミドルにはミドルで、と一歩も引かない展開。里見は左ストレートで飛び込むが、佐野は右のローとミドルでじりじりと追い込んでいく。2Rになると試合は大きく動く。佐野がプレッシャーをかけコーナーに追い込むと三日月蹴り、なおもパンチの連打。最後は左ボディーから顔面へ右フックを決めダウンを奪う。立ち上がった里見だったが、佐野が追撃のヒザをボディーに打ち込み、さらに右ボディーブローを放ち2度目のダウンを奪う。

 なんとか立ち上がった里見に佐野はラッシュをかけ仕留めにかかる。3度目のダウンは即試合終了。がっちりガードを固め残り時間をしのごうとする里見だったが、「これではレフェリーに止められてしまう」と誰もが思った瞬間、一瞬のすきを突いた里見が左フック一閃。ダウンを奪い返す。
 
 3Rは里見も勢いを取り戻し激しい打ち合いとなったが、終盤やや息切れ気味の里見に対し、佐野は最後まで攻撃の手を止めず、3-0の判定で勝利を収めた。

 KHAOSではAbema TVから大会MVPとベストバウトにボーナスが贈られるのだが、この佐野vs里見戦が今大会のベストバウトに選ばれ、2人には各5万円の賞金が贈られた。