【K-1 WORLD GP 2017 JAPAN 】初のさいたま大会なのに日本人が決勝にいない恐れも……
ゲーオvs野杁、ウェイ・ルイvsゴンナパーの2大タイトルマッチ
トーナメント以外のスーパーファイトも豪華な顔ぶれが揃った。まずは2大タイトルマッチ。
スーパー・ライト級王者ゲーオ・ウィラサクレックに野杁正明が挑戦する。2人は2015年に一度試合が組まれたのだが、その時はゲーオが1カ月前にムエタイルールの試合に出場し、その時の負傷がいえず中止になるという因縁がある。その後、昨年6月の「?65kg世界最強決定トーナメント」の準決勝でやっと初対戦が実現したものの、野杁は判定で敗れている。もっとも、この時は両者の1回戦でのダメージに大きな差があったことから額面通りには受け取れない。
前回大会ではリベンジに燃える山崎秀晃を一蹴し、改めてその凄みと実力を見せつけたゲーオ。今回、野杁が敗れると本格的に日本人では挑戦者が見当たらない状況となってしまう。今後、ゲーオが階級を変更して新たな戦いの場に移ってしまえば、この階級はゲーオに勝てなかった選手たちで争うことになってしまい、それではカッコがつかないだけに、なんとしても野杁には一矢を報いてほしいところだ。
2月大会で中国人として初のK-1王者となったライト級王者のウェイ・ルイが早くも防衛戦。挑戦者はゴンナパー・ウィラサクレック。スーパー・ウェルター級が「外国人天国」になってしまう懸念が指摘されるなか、ライト級でもその兆しが…?
平本がSライト級で再始動
先ほどゲーオの相手がいなくなってしまう可能性があると書いたが、そこに待ったをかけるのが平本蓮。平本はライト級トーナメントの決勝でルイに敗れてしまったが互角の戦いを見せ、今回からスーパー・ライト級に階級を上げ、かつてK-1MAXで活躍したアルトゥール・キシェンコが推薦するロシアのウマル・バスハエフと対戦する。ここは圧倒的な強さを見せて、打倒ゲーオに名乗りを上げたいところだ。