日本卓球が世界選手権でメダル5個!42年ぶりの快挙
「2017世界卓球選手権ドイツ大会」(5月29?6月5日、ドイツ・デュッセルドルフ)で日本は金1、銀1、銅3のメダル5個を獲得。メダル5個以上の獲得は1975年コルカタ大会以来、42年ぶりの大躍進となった。
男子シングルスでは13歳の張本智和が2回戦で、昨年のリオデジャネイロオリンピック男子シングルス銅メダルを獲得した日本の第一人者・水谷隼を破る大金星。準々決勝で中国の許に敗れたが史上最年少でベスト8入りを果たした。
女子シングルスはアジア選手権優勝の平野美宇が48年ぶりの快挙となる銅メダルを獲得した。
男女ダブルスも出場4組中3組がメダルを獲得。男子は大島祐哉、森薗政崇組が準優勝、丹羽孝希、吉村真晴組が3位。女子は早田ひな、伊藤美誠組が16年ぶりの3位入賞を果たした。
混合ダブルスは2011年からペアを組む石川佳純、吉村真晴組が前回銀の悔しさを晴らし、日本に48年ぶりの金メダルをもたらした。
今回の大会は特に10代の選手が大活躍。2020年の東京オリンピックに大きな期待が持てる結果となった。
しかしドイツ選手との国際ペアだった混合ダブルスを除き、男女を通じて中国選手との直接対決では一度も勝てていないのも事実。
4月のアジア選手権で中国勢に3連勝した平野も今回は完敗。「差は以前よりも縮まってきたと思うが、自分が勝っているとは思わない」と冷静に現状を見つめた。
その日本代表は7日、成田空港に帰国。多くのファンに出迎えられた。平野は「メダルを目指してやってきた。持って帰ることができてうれしい」と笑顔を見せると混合ダブルスで優勝した石川は「初めて表彰台の真ん中に立って、1位ってこういうことかと感動した」と話した。今大会で世界を驚かせた張本は「うれしい気持ちが半分。あと少しでメダルという悔しい気持ちも半分」と、さらなる精進を誓った。