藤井四段30連勝ならず
2017.6.23?2017.7.6〈NEWS HEADLINE〉PHOTO OF THE WEEK
対局前の一コマ。藤井四段の後ろを通る佐々木五段の鋭い眼光が印象的(写真:日刊現代/アフロ)
将棋界の最多連勝記録を30年ぶりに塗り替えた最年少棋士、藤井聡太四段(14)の連勝記録が「29」でストップした。
藤井四段は2日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われた竜王戦決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段(22)と対戦。中盤で、若手実力者の佐々木五段にリードを奪われ、101手までで押し切られた。
佐々木五段は、スイス・ジュネーブ生まれ。平成22年に16歳でプロ入りし、25年の加古川青流戦で優勝。28年度の勝率は7割を超える若手実力者。昨年5月に愛知県岡崎市で行われた将棋まつりの非公式戦ではプロ入り前の藤井四段と対局し、勝利していた。
藤井四段は「機敏に仕掛けられて、そのまま押し切られてしまった。完敗でした。連勝はいつか止まるもので仕方ないこと。気にしていない」などと語った。
佐々木五段は「プレッシャーは感じていたが、私たちの世代の意地を見せたかった。努力してきたことが実った」と話した。