タカタが製造業で戦後最大の破綻

2017.6.23?2017.7.6〈NEWS HEADLINE〉PHOTO OF THE WEEK
26日、会見に出席した高田重久会長兼社長(写真:東洋経済/アフロ)

 欠陥エアバッグのリコール問題で経営難となったタカタは6月26日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理された。負債総額はリコール費用を含め約1兆7000億円になる見通しで、製造業の倒産としては戦後最大となる。同日、東京都内で記者会見した高田重久会長兼社長は、「ご迷惑をかけ、心よりおわびする」と謝罪。自身の経営責任について「こういう経緯に至り、非常に責任を感じている」と語ったが、エアバッグの不具合について「なぜ、問題が起きたのか分かっていない」と、不具合の明確な原因がタカタにあるとは認めなかった。