女性19歳「私には夢がありません。トドメに特技もありません」【黒田勇樹のHP人生相談 86人目の2】

 こんにちは、黒田勇樹です。
 とうとう本日(2月28日)、ゴーゴー!シアターゴーワー旗揚げ公演『ドロシー!』の初日を迎えることとなりました。
 小屋入りすると思いがけないトラブルがあったりして、てんやわんやするということも多いんですが、今回は大きなトラブルもなく順調に事が進んでおります。
 皆様、劇場でお待ちしております。
 人生相談は人生相談で始めますよ。あと相談も募集中です。よろしくです!

写真:https://www.pakutaso.com

※編集部注:相談者の前回までのお悩みはこちら
全人類ブレイドを見て(女性19歳)のお悩み
「たった一つ、「ヒーローになりたい」ということだけ思い浮かびました」

 お返事ありがとうございました。ブレイドって最高の作品ですよね。私の生きる糧です。椿さんによろしくお伝えください。

 そういえば黒田さん、以前Twitterで神様におっぱいを触らせてくださいと祈ってらっしゃいましたが私でよければどうぞ。かっこいい憧れのお兄さんに触っていただけるのなら私のおっぱいも本望でしょう。

 話は逸れましたが本題です。

 残念なことに私は、周りの同級生のようなおそらく一般的と言える感性の持ち主ではないみたいで、ファッションや流行り、食べ物などに一切興味がありません。インスタ映えやパンケーキ、チーズダッカルビを斜に構えて見てしまう人間です。旅行も準備や考えなければならないことが多く、「めんどくさい」「怠い」になってしまい、行きたい場所も特にありません。

 言い方はおかしいですが一時期は恋愛に興味があり、高校時代、同級生の男の人と恋に落ち、精神的や肉体的にそれなりにしてみたかった経験は一通りすることが出来ましたが、相手と考え方や感覚などが合わず、それがストレスになってしまいお別れしたっきり、「変身して戦える人じゃないと付き合えない」という条件が出来てしまうくらいにはトラウマになってしまって、恋愛にもほぼ興味がなくなってしまいました。

 趣味はお察しの通り、ヒーローが好きです。たぶん憧れなんだと思います。誰かのためや自分の大きな目的のために命を懸けてでも戦う、そんな強い人が小さい頃から今に至るまで大好きで、そのヒーローを演じた俳優さんたちも私の永遠のヒーローです。

 それから男性のアイドルも2組ほど大好きなグループがいるのですが、最近私が好きだった彼らとは違う路線を進んでいるような気がしてしまう上に、私が応援して何になるんだろうという虚無感に襲われ、また自分と違ってステージの上で輝いている彼らに嫉妬すら覚える感覚に陥ってあまり興味がなくなってきてしまいました。

「一時的にやりたいこと」をよーく考えてみました。たった一つ、「ヒーローになりたい」ということだけ思い浮かびました。それはチヤホヤされたい、誰かに守られるのではなく自分が守れるように強くなりたい、自分の「憧れ」を現実のものにしたい、誰かの「憧れ」になりたい、後世にも自分の存在を残していきたい、そんな私の欲望の集合体のような気がします。ただ漠然としているので私自身もこの感情を上手く理解することが出来ません。

 私がお答えできるのはこのくらいです。ますます解決困難にしてしまい大変申し訳ございません。黒田さんのお言葉を私の今後の人生の指針にしていきたいと思っています。どうかよろしくお願いいたします。

◆黒田勇樹「行動して、それが影響した経験を体で覚えれば夢は後からついてくるもんです」

 お、おう、おっぱいは間に合ってるから、良かったらお芝居観に来て下さい。僕らへの一番の応援は劇場に来てくれることで、そのチケットの1枚は確実に金銭的な価値以上に本人の糧になります。

 さてさて、今回の相談「夢がない」から始まりましたが、蓋を開けてみると「憧れ」や「欲」と言った「夢」の類似的な感情というか言い換えたものは人一倍強い。

「夢のある」「インスタ映えしてる」友人、ヒーロー、アイドル、目に映る眩しいものには一通りジェラシーの炎を向けている相談者さん。

 承認欲求とか、劣等感に関する問題が大きな原因の様です。

 おっぱいの話じゃないけど、体を求められるというのも強烈な承認だからね。

「夢」と「欲」は切っても切り離せない、「食事」と「うんこ」みたいな関係です。

 中身はほとんど同じものなのに、「食事の最中にうんこの話はするな!」と言われてしまう。*食事中に読んでる方、すみません…

 断言します!うんこがしたければ、食事をしなければいけない!

 自分の欲を満たすためには、どうしたって夢を見なければいけなくて、だけど何を食べたらいいかわからないっつーのが今回の相談の肝なんでしょうね。

 なんでもいいから食べてみなさい。出てくるもんはさほど変わんないから。

 まずは何かしら行動して「達成した経験」を積まないと永遠に怠け者のままです。

 ヒーローに憧れてるなら、人生に簡単なルールを設けてみるのはどうでしょうか?

「困ってる人がいたら助ける」

 もちろん、怪人に襲われてる人や、横断歩道の真ん中で立ち往生している大きな荷物を持ったおばあさんには日常でなかなか出会えませんが、「人が足りないバイト」とかはそこら中に転がってます。

「時給が悪い」とか「労働環境が悪い」だとかの自分へのマイナスは「ヒーローだから」で飲み込んで下さい。そしてその稼いだお金でアイドルのイベントや俺の芝居のチケットを買って「助けて」下さい。

 行動して、それが影響した経験を、体で覚えれば夢は後からついてくるもんです。

 3か月、いや1年かな?夢を見つけるために「行動」を選択するルールを決めて、経験を積んでみて下さい。

 きっと立派なうんこが出てくるから。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として活躍。主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともに TBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にてキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパー・メディア・フリーター」と名乗り、ネットを中心に謎の活動を開始。2012年3月には自身のことを記録した『非俳優生活100days』を刊行。 現在は「廃優」と名乗り、俳優業に復帰しているとの噂も。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23

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