ドーピング、土下座、そっくりさんはつまみ出され…【平昌五輪】
オリンピックのすべてが素晴らしいかといえば、そういうわけにもいかない。残念ながら今回もいくつかの“事件”があった。
冬季オリンピックで多くのメダルを獲得してきたロシアだが、ロシア選手のドーピングが国家ぐるみと判断され、昨年12月にIOCがロシアに対して国としての参加を認めない声明を出した。これによりロシアの選手は国家を代表しない「ロシアからのオリンピック選手」(OLYMPIC ATHLETE FROM RUSSIA=OAR)という立場で今回のオリンピックに参加した。その数は168人。この168人はドーピングに関してはクリーンとされていたのだが、2月22日にはカーリングの混合ダブルスで銅メダルを獲得した男子のアレクサンドル・クルシェルニツキーのドーピング違反が発覚し、失格となりメダルははく奪。23日にはボブスレー女子2人乗りで12位だったナジェジダ・セルゲエワにもドーピング検査で陽性反応が出たことが発表され、24日に失格処分となった。
開催国の韓国では女子パシュートでひと悶着。2月19日に行われた準々決勝でオランダと対戦した韓国はキム・ボルムとパク・チウがノ・ソンヨンを置き去りにする形でゴール。3人目がゴールした時点のタイムで競うパシュートでは考えられない出来事だった。試合後にキムとパクが「最後にソンヨンさんの体力が落ち、差が広がった」などとノを責めるような発言をしたことから韓国の世論が炎上。
韓国の大統領府のホームページには「国民請願及び提案」の掲示板があるのだが、そこに「キムとパクの代表資格をはく奪してほしい」という内容の請願が多く寄せられることに。キムは謝罪会見を開いたものの、それでは収まらず、女子マススタートで銀メダルを獲得した後にリンク上で土下座をした。
競技とは関係ないのだが、今大会では北朝鮮の美女応援団が話題となった。となるとやはり、という感じで金正恩朝鮮労働党委員長のそっくりさんも登場。美女応援団に近づき会場から連れ出されてしまった。それでもこりずに閉会式にも姿を現し、トランプ米大統領のそっくりさんと2ショットに収まっていた。