舘ひろしが「今までにない作品」で古川雄輝の「上から目線」ばらす!



 舘ひろしが23日、都内で行われた「連続ドラマW 60 誤判対策室」の完成披露試写会に、共演の古川雄輝、星野真里、そして熊切和嘉監督とともに登壇した。

 石川智健によるミステリー小説のドラマ化。死刑囚を再調査し冤罪の可能性を探る組織「誤判対策室」を舞台に、定年退職を控える刑事・有馬(舘)がある死刑確定囚にたどり着き、物語が大きく展開していく。

 冒頭で舘は「今までにないヨレた老刑事役をやらせていただきました。今までにない自分に出会った気がしています」と、あいさつ。監督の指示で、無精ひげを生やして撮影に臨み、「寝ぐせのついたような感じで、酔っぱらって二日酔いで自分の部署に行くというシーンもありました。それでも監督に“もっとヨレろもっとヨレろ”って言われました。でも楽しかったです。ヨレてる自分が好きでした」

 熊切監督は要求が多かったそうで、舘は「長いセリフが得意じゃなくてワンカットは短くしてくださいとお願いしているのに、カットがかからないんですよ」と本音をポロリ。「でもすごく勉強になりました。新しい自分に出会えた気がしていて、うれしかったです。監督のおかげだと思っています」と、感謝した。

「舘さん、もうやめてください」

 古川は、同じ部署で働く若手エリート弁護士の世良という役どころ。

「専門用語というか漢字がすごくて。セリフに向き合う時間は長かったという印象がある」としたうえで、「弁護士のワードもそうなんですけど、パーソナリティの面で、世良がちょっと生意気なことを言ったりする瞬間があるんですが、最初そういうところが掴めなかったです……」。
 
「なんとなく上から目線なんです」と、舘。「すごく研究なさったんだなってことを感じました」。

 古川は「……すみません」とつぶやいて頭を下げるも「……そういう役ですよ!」と、あくまでも演技の上での「上から目線」だったことを強調。その後も舘が古川が話すたびに「上から目線でしょ!」を連発すると「…話しにくくなったな」「もうやめてください!」と声を大きくしていた。

「5時間の映画を撮るつもりで気合を入れて撮りました」と、監督。「刑事ものとか裁判ものをやってみたいというのはずっとあったので、今回はその両方の良さがあるっていうのは、すごいうれしかった」と、振り返った。

 WOWOWプライムにて毎週日曜午後10時から放送。5月6日スタート。初回は無料放送。