【インタビュー】リアルすぎる“モフモフ”は完全CG! 映画『ピーターラビット』ウィル・グラック監督
これまで、ポターの『ピーターラビットのおはなし』が映画化されたことは無かった。
「ピーターラビットの初めての映画を撮るにあたって僕はフレデリック・ウォーン社(ポターのレガシーを守り続けている、ペンギン・ランダムハウス傘下の出版社)から映画化の許可を得るだけでなく、全面的に協力してもらいたいと考えた。だからキャラデザインからロケ地選びまで話し合いながら、一緒に作り上げていくというプロセスを踏んだんだ。彼らに認めてもらえる作品を作るということは、とても重要なことだった。なぜなら世界で一番ピーターラビットのことを知っているのが彼らだからね。出来上がった作品を彼らもすごく喜んでくれたよ。本作を通して初めてピーターラビットの世界をきちんと知る人もいるだろうから」
劇中のミュージカル風シーンでヒップホップを使ったり、ピーター対マクレガーの攻防がアクションたっぷりに描かれたり、現代のあらゆる世代が楽しめる映画でありながらも、原作の世界観が生き生きと表現されている。
「原作の要素の中でも、とくにしっかりと描きたかったのがピーターのハートだった。ピーターはとてもイタズラ好きで失敗もするけど、まっすぐで自由なハートを持っている。それはポターの描くキャラクターの大事な要素でもあるんだ。この映画では音楽だったりユーモアだったり、いろいろ現代的な演出もしているけれど、原作の持つハートはそのままなんだよ」
モフモフ好きな日本人のハートもわしづかみすること間違いなし!
「強いてライバルをあげるなら、同じくイギリスが生んだ、帽子をかぶったあのクマくらいかな(笑)。ピーターのほうがカワイイけどね!」