AJスタイルズが2夜連続でWWE王座防衛【6・30 WWE】
AJが後藤洋央紀の得意技「牛殺し」披露
世界最高峰のプロレス団体「WWE」の日本公演「WWE Live Japan」2日目(6月30日、東京・両国国技館)でAJスタイルズが連夜のメーン出場で王座を連続防衛した。
この日のメーンはAJ vsダニエル・ブライアンvsサモア・ジョーによるトリプルスレッド形式の「WWE王座戦」。
パワーで圧倒するジョーに対し、AJとブライアンはスピードとテクニックで対抗。2人が共闘してジョーを吹っ飛ばすと会場は大歓声。そしてAJとブライアンの絡みではAJが新日本プロレスの後藤洋央紀の得意技である「牛殺し」。2人の日本仕込みのテクニックを織り交ぜた攻防にも会場は大きく沸いた。
中邑真輔のアシストでジョーから3カウント
試合はブライアンが会場の「イエス!」コールに乗って対角線上のAJとジョーに連続攻撃を仕掛ければ、ジョーはコーナー上のAJとブライアンを2人まとめて雪崩式で放り投げる。AJもリバースと正調のDDTで2人の脳天を同時にマットに突き刺すなど、それぞれが持ち味を発揮し、クライマックスへ。
AJが回転エビ固めからブライアンに完璧なスタイルズクラッシュを決めるが、カットしたジョーがそのままAJを胴締めスリーパーにとらえる。ここで前日、欠場の挨拶中にジョーの襲撃を受けた中邑真輔が乱入。ジョーにお返しの急所攻撃を見舞うと、蘇生したAJがフェノメナール・フォアアーム(スワンダイブ式エルボーバット)を決め、ジョーから3カウントを奪った。
アスカは反則勝ちで王座奪取ならず
“女帝”アスカはセミファイナルでカーメラの持つ「スマックダウン女子王座」に挑戦した。
会場は大アスカコールとカーメラへの大ブーイングで異様な熱気に包まれる。
カーメラはアスカのヒップアタックで場外に叩き落とされて「やってられない」とばかりにベルトを持って早々に控室に戻ろうとするは、ロープに足をかけたままフォールを狙うなど、会場のアスカファンを煽りに煽っていく。
終盤、アスカはカーメラの関節技をしのぐと逆エビ固め、そしてヒザ十字で逆にカーメラを追い込んでいく。なんとかロープに逃れたカーメラはそのまま場外にエスケープ。追いかけたアスカだったが、カーメラはいきなりパイプイスでアスカを殴打。レフェリーがゴングを要請し、カーメラの反則負けとなった。
アスカはすぐにリングに戻ってトラースキックでカーメラを蹴散らすも、反則決着では王座は移動しないことから、カーメラは「これは私のものよ」と言わんばかりの表情でベルトを持って悠々と引き揚げた。
ヒデオ・イタミが2連勝
前日、日本での初勝利を挙げたヒデオ・イタミはこの日はザ・ミズと対戦。体格差で勝るミズの攻撃に手を焼きながらも、得意の打撃で反撃。
最後はgo2sleepを切り返され、フルネルソンにとらえられたところで逆に前方に回転して丸め込み3カウント。2連勝を飾った。
◆第1試合 時間無制限1本勝負
〈ウーソーズ〉○ジミー・ウーソ&ジェイ・ウーソ(10分24秒、片エビ固め)ルセフ&エイデン・イングリッシュ●<ルセフ・デイ〉
※ダイビング・ボディープレス
◆第2試合 時間無制限1本勝負
○シン・カラ(10分30秒、片エビ固め)シェルトン・ベンジャミン●
※ドラゴンボム
◆第3試合 時間無制限1本勝負
ナオミ&○ベッキー・リンチ(9分6秒、ディスアーマー)ビリー・ケイ●&ラナ with ペイトン・ロイス
◆第4試合 時間無制限1本勝負
○ヒデオ・イタミ(15分9秒、エビ固め)ザ・ミズ●
※スカルクラッシングフィナーレを切り返す
◆第5試合 スマックダウンタッグ王座戦~フェイタル4WAYマッチ(時間無制限1本勝負)
〈王者組=ブラジオン・ブラザーズ〉○ハーパー&ローワン(15分22秒、片エビ固め)ビッグE●&エグザビア・ウッズ with コフィ・キングストン〈挑戦者組=ニュー・デイ〉
※合体パワーボム。第9代王者組が防衛に成功。ほか挑戦者組はシェイマス&セザーロ〈ザ・バー〉、カール・アンダーソン&ルーク・ギャローズ
◆第6試合 時間無制限1本勝負
○アンドラデ“シエン”アルマス with ゼリーナ・ベガ(9分2秒、片エビ固め)タイ・デリンジャー●
※ハンマーロックDDT
◆第7試合 「スマックダウン女子王座戦」(時間無制限1本勝負)
〈挑戦者〉○アスカ(8分2秒、反則勝ち)カーメラ●〈王者〉
※イス攻撃。反則裁定のため王座移動はなし。第8代王者が防衛に成功
◆第8試合 「WWE王座戦~トリプルスレットマッチ」(時間無制限1本勝負)
〈王者〉○AJスタイルズ(13分25秒、片エビ固め)サモア・ジョー●〈挑戦者〉
※フェノメナール・フォアアーム。第133代王者が防衛に成功。もう1人の挑戦者はダニエル・ブライアン