篠原悠人がスーパー・ライト級王座獲得【8・5 Krush.91】
2-1の際どい判定も中澤にリベンジ
「Krush.91」(8月5日、東京・後楽園ホール)でダブルメインイベントとして2つのタイトルマッチが行われた。
第1試合で行われた「Krushスーパー・ライト級タイトルマッチ」は挑戦者の篠原悠人が王者・中澤純を2-1の判定で破り第6代王者に輝いた。
2人は2017年2月に「第5代王座決定トーナメント」の準決勝で対戦し、中澤がKOで篠原を破っている。
試合は1Rから中澤がプレッシャーをかけ前に出るものの、篠原は足を使って攻撃をかわしては左のジャブをガードの隙間からねじ込み右ストレート、右アッパーにつなげるなど巧みな攻めを見せる。
2Rも1R同様、中澤がプレッシャーをかけ前へ出るが篠原は左のジャブで牽制。中澤の右ローが当たり始めるも、篠原は巧みなさばきで連打を許さない。逆に左フックで中澤をぐらつかせる場面も。
「ここからがスタート。KrushでもK-1でも活躍していきたい」
3Rも中澤のプレッシャーは衰えない。しかし篠原は的確にカウンターを当てていく。篠原の左ひざがボディーをとらえ、中澤はマウスピースを吐き出してしまう。それでもパンチを振るい倒しにいく中澤に篠原も応じ、最後は激しい打ち合いとなったが試合終了のゴングとなった。
判定は2人が30-29で篠原を、1人が30-29で中澤を支持するという際どいものとなったが、篠原が1年半前のリベンジを果たした。
篠原は試合後のマイクで「去年中澤選手に負けてからめっちゃ悔しくてフィジカルをやったりして5連勝でリベンジできた。僕はまだ若いので、ベルトが取ってからがスタートだと思っていて、きっちり取れたっていうのはうれしい。ここからがスタート。KrushでもK-1でも活躍していきたいと思うので、応援よろしくお願いします」と話した。
KO勝ちの林が「宮田さん、僕のこと忘れてませんか?」
この日のセミファイナル(第6試合)ではライト級のワンマッチ、林健太vs水町浩の一戦が行われ、林が1R2分47秒、KOで勝利を収めた。
林は水町のパンチに右フックを合わせて最初のダウンを奪う。立ち上がった水町だがダメージは残ったまま。それでも果敢に左のヒザを繰り出したところに林が右ストレートを合わせ2度目のダウン。
ここも立ち上がり執念を見せた水町だったが、林の右フックをかわしたところで足がふらつきダウン。レフェリーにダウンと判断され、3つ目のダウンで林がKO勝ちを収めた。
林は試合後のマイクで宮田充K-1プロデューサーに「この62.5㎏が新設されて1発目は僕なんですよ。宮田さん、僕のこと忘れてませんか? そろそろK-1に戻してくれないとやる気がでないので、僕のこと忘れんとお願いします」とK-1再挑戦をアピールした。
朝久泰央が里見柚己に3-0の判定勝ち
第5試合ではスーパー・フェザー級の朝久泰央vs里見柚己の一戦が行われ、朝久が3-0の判定で勝利を収めた。
試合開始前のルール説明の時点で朝久は里見に額をつけてにらみつける。ゴングが鳴るといきなり右ハイキックからパンチの連打を見せるなど、フルスロットルで攻め立てる。
激しい試合運びを見せながらも、ローで意識を下に向けさせてかかと落としを見せるなど余裕の試合運び。手数で圧倒し、里見はなかなか攻撃を繰り出せない。
2Rも朝久のローキックから始まる。そしてミドルにパンチの連打と主導権は渡さない。里見は足払いでこかされる場面も多く、攻撃の糸口をつかめない。
朝久はボディーへの左ヒザ、ロー、ミドルで攻め込み、右ハイキック。里見は「効いてない」とアピールも、直後にローキックでこかされそうになるなどダメージが蓄積。それでも左のキックを出そうとするも、朝久はローで里見にキックを打たせない。
3Rもペースは朝久。里見は左ストレートを放つも朝久はきっちりガード。左のヒザを里見のももに打ちつけるなど徹底した攻撃を続ける。直後の右インローで里見はスリップダウンを喫するなどダメージは明らかだが“もっと蹴ってこい”とアピール。しかし最後まで攻め続けた朝久がジャッジ3者とも30-27をつける大差の判定で里見を圧倒した。
◆プレリミナリーファイト第1試合/Krushライト級/3分3R
●鈴木孝司(K-1ジム蒲田チームキングス)(判定0-2=27-28、27-27、27-28)谷中蒼空(ドージョー☆シャカリキ)◯
◆プレリミナリーファイト第2試合/Krushスーパー・ライト級/3分3R
●斉藤雄太(K-1 GYM EBISU FREE HAWK)(判定0-3=27-30、26-30、26-30)高下由暉(Fighting Kairos)◯
◆第1試合/-68.5kg契約/3分3R・延長1R
●迅也(北斗会館浅科道場)(2R2分38秒、KO)瑠久(K-1 GYM横浜infinity)◯
◆第2試合/Krushヘビー級/3分3R・延長
◯愛鷹 亮(力道場静岡)(2R53秒、KO)俊雄(PAL-GYM)●
◆第3試合/Krushフェザー級/3分3R・延長1R
●和夢(Gwinds)(判定0-3=29-30、29-30、29-30)鷹大(WSRフェアテックス西川口)◯
◆第4試合/Krushスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R
◯明戸仁志(K-1 GYM EBISU FREE HAWK)(延長判定2-1=10-9、9-10、10-9。本戦1-0=30-29、29-29、30-30)剣闘士“俊”(K-1ジム総本部チームペガサス)●
◆第5試合/Krushスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R
◯朝久泰央(朝久道場)(判定3-0=30-27、30-27、30-27)里見柚己(K-1 GYM横浜infinity)●
◆セミファイナル(第6試合)/Krushライト級/3分3R・延長1R
◯林 健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(1R2分47秒、KO)水町 浩(士魂村上塾)●
◆ダブルメインイベント第1試合(第7試合)/Krushスーパー・ライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
●中澤 純(TEAM Aimhigh)(判定1-2=29-30、29-30、30-29)篠原悠人 (DURGA)◯
◆ダブルメインイベント第2試合(第8試合)/Krushウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
●塚越仁志(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)(1R1分45秒、KO)木村“フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス) ◯