青森~東京のたすきリレーがゴール! 小池都知事「たすきは心の絆」【1000km縦断リレー】

ついにゴール!

 青森から東京までをたすきリレーする「未来(あした)への道 1000km縦断リレー2018」のたすきが7日、東京・駒沢オリンピック公園中央広場に到着した。

 震災の記憶の風化を防ぐとともに、全国から集まる参加者と被災地の方々の絆を深めることを目指す、スポーツの力で復興を支援するプロジェクト。青森から東京まで、東日本大震災の被災地域を約150区間に区切り、ランニングと自転車でつないできた。

 最終区を担当したのは約150人の一般ランナーと、ゲストランナーの元競泳選手の岩崎恭子、元陸上競技選手の千葉真子、元車いすバスケットボール選手の根木慎志、タレントのスザンヌ、そしてDream Ayaの5名。駒沢オリンピック公園の陸上競技場でたすきを受け取ると、競技場を約4分の3周って外へ。公園をぐるりと周るコースを行き、約1・6キロをランニングすると、みんなで手をつないで、小池百合子都知事の待つゴールに飛び込んだ。

「重いたすきを受け取った」小池都知事

 グランドゴール式で、小池都知事は、青森からつながれてきた思いや汗と涙が詰まったたすきを、根木から受け取ると、あいさつ。「2020年東京オリンピック・パラリンピックのスタートの日が7月24日。今年の7月24日、青森からたすきリレーが1000キロにわたって行われ、その間、1600人の方々がたすきをかけて、励まし、つないでつないで、今日この地までたどり着いていただいた」と参加したランナーたちの労をねぎらい、感謝の言葉を述べた。そのうえで「2020年のオリンピック・パラリンピック大会、いろんな地域の思いを込めて、そしてこの東京を始めとする会場で花開くように、ご協力をお願いいたします」と語りかけた。

 根木は「たすきを小池都知事に渡すことができました。これは、15日間、みなさんの思いがひとつになって、達成したことだと思います。それぞれに復興の思い、いろんな思いがありながら、みなさんがしっかりとつないだ証だと思います。この思いを私たちもしっかりと受け止めて、明日へつないでいけたらと思います」と、コメント。

 昨年に続き、アンカーを担当したDream Ayaは「今年もアンカーという大役をいただき、本当に光栄に思います。私は昨年E-girlsというグループを卒業して、今はアーティストをサポートするという立場でエンターテインメントの世界にいるんですけど、今日みなさんと一緒に走らせていただいて、みなさんが日本を元気にしていく姿を見て自分ももっともっとエンターテインメントで日本を元気にしていきたいと実感することができました。今日はみなさんからたくさんのパワーをいただきました」と、話した。

 熊本出身のスザンヌはこの日、熊本復興の思いを込めたもう一本のたすきを小池都知事に届けた。
 
「これらのたすきは、全国の人々と被災地のみなさんとの心の絆」と、都知事。大阪での地震や西日本での豪雨についてもふれ、それぞれの地域で被災した方が「たすきと同じ思いでこれから元気に復興に向かわれるように思いを込めてもらったと思う」とし、各地の一日も早い復興を願った。
 
 スザンヌは、「みなさんの思いが伝わって涙が出てきそうになりました。復興に向けていろんな思いがあると思いますが、みなさんがつなげるぞとか絆を大事にするぞという気持ちがあれば、なんだってうまくいくんじゃないかという気持ちになりました」と、話した。

 グランドゴール式には、元競泳選手でオリンピックのメダリストの北島康介も出席した。