山﨑賢人、橋本環奈ら「実写化は無理ではと思っていた」。実写『キングダム』キャラの再現度も太鼓判!
映画『キングダム』の製作発表会見が9日、都内にて行われ、主演の山﨑賢人をはじめとする9人の豪華キャストと佐藤信介監督らが登壇した。
原作は、中国春秋戦国時代を舞台に、大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信(しん)と、中華統一を目指す若き王・エイ政(えい せい)を壮大なスケールで描く原泰久の大ヒット漫画。20日間に及ぶ中国浙江省での大規模撮影の後、日本各地でのロケ、セット撮影も終了。現在は来年4月の公開に向け、ポストプロダクションの作業に入っている。
「考えうる限り最高のキャスト、スタッフをそろえ、中国でのロケも終えまして、来年にはなりますが皆さまにお届けできるのが楽しみ」と早くも手応えを感じている様子の佐藤監督。主人公・信役の山﨑は「以前に『キングダム』10周年記念の特別動画に出演させていただいたことがあり、運命的なものを感じています。原作の熱さを表現すべく、身を削る思いで撮影に臨ませていただきました」と挨拶。
壮大なスケールでの実写化にふさわしい豪華キャストの面々。信の幼なじみ漂(ひょう)と、信の盟友となる王・政の1人2役を演じるのは吉沢亮。山の民の美しき王・楊端和役に長澤まさみ。信、政と行動をともにする山民族の末えい・河了貂役に橋本環奈。政の異母弟・成キョウ役に本郷奏多。政に忠誠を尽くす武将・壁(へき)役に満島真之介。政の側近・昌文君役に髙嶋政宏。秦の六大将軍・王騎役に大沢たかお。王騎の副官トウ役に要潤。
吉沢が「王様ということで立ち姿なども意識しながらやっていたが、それだけでなく内から出るオーラをどうしたら出せるか試行錯誤しながらやっていました。とにかく中国のセットが本当に大きくて、街なのかなというくらい。そんな景色を見ながらのお芝居だったので自然と気持ちも入りました」と語ると、髙嶋も「バブル以来30年ぶりに中国で撮影したんですが、中国映画界の撮影現場は精度も高くてすごい」、長澤も「エキストラの兵士役はほとんど中国の方で、スタッフさんが苦労していたのも見ていたんですが、国や言葉は違えど思いが伝わっているというのを現場で感じていました」と中国ロケを振り返った。思い出深いロケになったのは確かなようで、満島は「空港から現場までバスで6時間かかるんですが、サスペンションがあまり良くないのでけっこうな戦いになった。一度、高速道路の途中で荷物置きのドアが開き、みんなの荷物が転げていった」というハプニングも披露した。
同作の映画化を知ったとき「本当に実写化できるのかと思った」と明かしたキャストたち。橋本は「私も原作が大好きで、最初は、これは実写化できないと素直に思いました。原作を読んでいる人も難しいのではと思う人も多いと思いますが、単なる“実写化”を超える作品になっていると思います」と胸を張った。
会見に同席したソニー・コロンビア・ピクチャーズ代表のサンフォード・パニッチ氏は「これまでも原作のある作品を多く作ってきましたが、原作の良さを生かすためには原作者の参加は不可欠だと思っていて、今作では原氏に最初から携わってもらったおかげで、原作をきちんと生かすことができたと思う。それと、キャストの皆さんが“実写化は無理だと思っていた、でも作ることができた”と言うのを聞いてうれしかった。観客がこれは無理、と思う作品を作ることが我々の目標なんです」と笑顔を見せた。
報道陣から「原作キャラに最も迫っている人は」と質問されると山﨑は「みんなです。全員がキャラに近づくというより、その人物としていてくれた」と語り、橋本も「誰が、と選べないくらいみんなそのものでした」。髙嶋も「現場で誰を見ても、原作ファンなら震えるくらい感動したと思う。とくに長澤まさみさんの足はエロかった(笑)」と付け加え笑いを誘った。
2019年4月19日より全国公開。