五木ひろし 70歳にして世界戦略語る。新曲をスペイン語で配信へ

フリーライブでは計7曲を熱唱

東京スカイツリータウンでフリーライブ&トークショー開催
 演歌界の大御所・五木ひろしが10月26日、東京スカイツリータウンで「五木ひろし スペシャル ミニ・フリーライブ&トークショー」を開催した。

 五木がこういったイベントを開催することは非常に珍しく、事前応募は倍率100倍の狭き門となり、立ち見エリアは当日整理券を配布したのだが、こちらも早くから多くのファンが行列を作った。

 トークショーでは8月にリリースした新曲『VIVA・LA・VIDA!~生きてるっていいね!~』の制作秘話などを語り、場所を変えてのフリーライブではその新曲に加え『長良川艶歌』『夜明けのブルース』など計7曲を熱唱した。

 五木はトークショーで前日に新曲をスペイン語バージョンでレコーディングしたことをファンの前で発表。トークショーとフリーライブの間にメディアの取材に応じ「もっとラテン風に仕上げて、早い時期に世界配信したい。世界的にはラテンが流行っている。世界的に有名なアーティストがこの歌を聴いて、興味を持ってカバーをしてくれたらいいなという期待と願いを込めて配信したい」などと話した。

 この日のトークショーの司会を務めたフリーアナウンサーの宮本隆治氏によると「スペイン語人口は4億7700万人。世界で4番目に話されている言葉」とのこと。五木も「グラミー賞を取ったルイス・フォンシという歌手がいて、その人の動画再生回数が65億回。というくらいラテンの歌はすごい。その中に加わっていければいいなという希望を持っています」と世界を意識した発言をした。

この日のトークショーで司会を務めた宮本アナ(右)とがっちり握手

沢田研二のライブドタキャンについては「人それぞれ」とコメント
 五木は今年3月で70歳。8月には東京・国際フォーラムでメモリアルコンサートを開催するなどまだまだ健在なところを見せている。そんな五木だが、実は高いところが苦手ということで東京スカイツリーに来るのはこの日が初めて。かつて舞台で宮本武蔵を演じた時に「高いところに吊られながら暴れるシーンがあったが、下を見るとだんだん恐怖感が出てきて、そのうち夢にまで見るようになった。それまでも高いところで何かをする経験はあったが、それ以来、高いところに立つと恐怖感が出るようになった。それと一緒に閉所も怖くなった」と明かした。

 また最近、ライブをドタキャンしたことで話題となった沢田研二とは同い年で、かつて音楽番組で何度も一緒に出演した仲。沢田の件について振られると「来たか、やっぱり(笑)。それは人それぞれなんで、ノーコメント」と苦笑しながらも「昔からよく一緒に仕事をした。そういう意味では気持ちは分かるし、相手側のプロモーターの気持ちも分かる。そりゃいつも満員で盛り上がっているところで歌うのが、最高の幸せ。そうじゃないからといってキャンセルするかどうかというのは人それぞれ。私は一度もキャンセルしたことはない。そりゃお客さんがどれくらい来てくれるかは気になりますが、おかげさまで五木ひろしになってからは、いつもたくさんのお客さんに来ていただいている。そういう意味では大変幸せ」と話した。